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この前、数万円分の焼肉を奢ってもらった話

詐欺とかネットワーク的なものではなくて、趣味友達の方に定期的にご飯を奢ってもらっている話です。
なぜそんな状況になったのかなと自分で深掘りして思考を整理しながら書いてみます。
写真は珍しい部位のお肉だと説明してもらったのですが、なんだったか・・食感は新感覚だったし味は美味しかったです!この日の牛は飛騨牛だそうです。



値段について

気にしている方もいるかなと思ったので正確に書きたいところですが
領収書はいつも見せてもらわないのでわかりません。今回はおそらく一人4万くらいかなと思っています。

最初に説明しておくと自分は今は特にお金持ちではないです。
以前はある程度持っていましたが、その時から高級なお店を利用するタイプではなく、焼肉で高級店というイメージは一人1万円くらいです。
今回はメニューで頼んでいませんし、普通に行ったことのないレベルのお店だったので、なるほど肉質がこんなに違うんだなと、大変勉強になりました。

なぜそのような状況になったのか

これが一番気になるところでしょう。
趣味友達と表記したのですが、状況としては自分と、もう一人1歳年下の子と、2名分を年上の方が奢ってくれている図です。本人の分と合わせて3名分払ってもらっています。

共通の趣味は登山です。ちょうど始めた時期が一緒くらいで、同じ県に住んでいるので(そんなに近くないけど)一緒に何度か登山をしています。
奢ってくれる方の年齢は上と表記しましたが、一回りちょっと上です。親よりは近いけど明らかな先輩ですね。

単に趣味で意気投合したとしても、そうはならないだろうと思うのですが
この辺り順番に構造を解説してみたいと思います。

登山について

先にこちらに触れておきます
登山ってやったことないとわからないかもしれませんが、かなり誰と行動するかって大事です。

まず危険性がいつでもあります。難しい危険な山はもちろん、そうでない里山レベルでも滑落する可能性はいつでもありますし、遭難の可能性もあります。

そして、これは持論ですが基本的に厳しい環境になるので、その人間の真価が問われます。

そもそも論として、山って人生を過ごす上で登る必要のないものです。
あえて登るのは登ってみないと見れない景色だったり、自然を感じられるからって理由の人が多いと思います。
楽しみ方も、体感が良い人や、データで残したい人、カメラ派も動画派もあって、とにかく千差万別です。
要するに、目的の置き方と、登山の進行のスピードが多岐にわたります。
トレランという走るのがメインの方も多いですからね。

なのでソロで楽しむ方もかなり多いです。自分も元々ソロ勢でした。
グループで行動するには何かしら思い通りに行動できないわけです。
どのような状況のどんな組織でもそれはあると思いますが、山の場合、先述した危険性があるので、場を考える能力は余計に大事な要素です。

ほんとは先に行きたいけど、〇〇さんが様子おかしそうだからやめておこう、みたいな状況も何度も遭遇します。

自分が言いたい内容は
普段の生活では気を使える人でも、疲れてきて余裕がなくなることのある山では違う側面を見せますよ、という点です。
もちろん全部合わせるわけではなく自分の希望を通すこともありますし、バランスが大事だなと考えています。

ということで
そもそも登山を何回かできている人は感覚が合うか、気を使ったり空気を読む能力がある程度ある人だけになる、という話です。

なぜ奢ってもらう会が始まったのか

まぁ、これはぶっちゃけると自分が奢ってくださいって言ったからです。
意外に、言ってみると実現できるかもしれないよってこの話はまた別の機会にするかしないか、とりあえず今はしません。

マーケターとしてまだまだ駆け出しの自分ですが、相手が望むもの、何をしたら喜んでもらえるのか、別の言い方で顧客視点と表現されたりする部分を大事にしています。

登山をする途中や終わってからの食事の際に
何を提供できて何をしてもらえたら嬉しいかって話を聞きながら考えていたタイミングがありました。ある程度話すと、だんだんとわかってきます。

相手の側からすると
・接待登山ばかりしていたので、仕事の関係性のない登山をしたかった
・全部セッティングするのに慣れていたので準備をせず登山をしたかった
・若者と交流する機会がないので色々な刺激をもらいたかった

こちら(自分ともう一人の子)側からすると
・登山は色々なところに同じような体力の人と行きたかった
・ガチガチに予定を組むより直前に急に決める方法をとりたかった

お互いに共通として
・登山後は温泉に行きたい、どうせならご当地ご飯を食べたい
・基本車で移動できるところに行きたい

というものがありました。
色々なあらゆる話題について意見交換していて
・意見交換のできる人だなと確信を持ててもいた
・グルメな趣味のある方だった
この部分もわかったので、交渉ではありませんが
”山行をこちらで企画するので、代わりに今の自分たちで行けないお店のご飯に連れて行ってもらえませんか?”と提案したわけです。

切り込むのは自分ですが、場の空気のバランスを取ることに関してもう一人の子が非常に上手くて、絶妙なバランスで提案できてお互いに意見交換できる状態でした。

これがきっかけで始まったわけです。
なぜそんなことを言ったのかですが(もう一人の子は自分がそんなこと言うので驚いてました)ちょうど事件に巻き込まれて預金を失い、精神的にいっぱいいっぱいで美味しいご飯が食べたかったからです(笑)

最初の提案って受けてもらえることが多い

これは若い方は感じていると思います。社会の先輩は何かとチャンスをくれます。自分も後輩に対してはそう生きていこうと思っています。

今回の奢ってもらう会も最初の提案でOKをもらったので
ここからが大事だぞ、と心得ていました。

最初はそうでもないお店かなと勝手に思っていたら
高かったです。相手もきっと同じことを考えてくれていたわけですね。
コースで2万からのお店で、メニューにない注文をしていました。
グルメおじさんの食の楽しみ方編はまた書きます。要望あればコメントでもください。

山行に関してはピークを踏むだけが登山ではないので
・目標として今年はここを達成しよう、という観点からの練習としての登山
・グルメといえばここだ、というお店から逆算した登山
・自然に触れ合うとしたら世界遺産という観点からのロングトレイル(長距離歩くようなものです)

他にも色々ですが、企画あげるのは好きなので思いつくパターンをたくさん出させてもらって、基本的に乗ってもらえたので一緒に登山をしていました。
最初は連絡の回数や頻度など調整がお互い必要でしたが、慣れてくると組みやすくなってきて、また違う企画を思いつくようになりました。

ある程度の回数を重ねてこの関係性がまだ続いていますが
企画をどのように設計してどう説明するか計画通りになる時と失敗した時の違いとそのリカバリー、この辺りは仕事でしたことがなかったのでとても勉強になりました。


他にも得たものは

高級店のジャンルになるお店にはそれなりの理由があって、どんな人が来ていてどんなことを話しているのかも勉強になりました。

あとは注文の仕方とお店の選び方、探し方。これは全く自分になかった引き出しが増えました。大人の嗜みみたいなかっこよさもあります。
本来は会社の上司に連れて行ってもらって脈々と受け継がれるものなのかもしれません。
大企業ならまだしも、前職は非常に人数の少ない家族経営の会社に就職していたのでそのような機会はなく、貴重な経験をさせてもらっています。


行動したら何か変わるとは言われてるから、とにかく行動だって考え方があります。
これに関しては時と場合とその人のメンタルや健康によるよって思っているので、これだって決めつけられませんが

”お金がなくなっても、高級なお店でご飯を食べる機会は作れるのを身をもって証明してやるぜ”みたいなことを自分は発言していたので
有言実行できてよかったなと思っています。

食事に連れて行ってもらう利点と、連れていく利点

これはコロナ禍で減った文化かもしれません。
それもあって、もしかしてあなたの考えるあの人も奢りたいかもしれないし、奢られたいのかもしれません。案外発言してみると面白いかもしれないよ、と進言したいです。
パパ活的なものも本来のスタートはこのような考えに含まれるかもしれません。
そりゃ若くて見た目の良い異性の方が楽しいかもしれませんが・・・

長い目で見たらこのような関係性に対する投資はリターンが計り知れないと思います。
相手を選べれば、ご馳走した経験も時間も本人かその後の人に返ってくると思います。性善説だと言われればそうですが、少なくともそんな人もいる世の中です。

意味もなくタダ飯したい人種はいるかもしれませんが、意味を持って奢られてくれて成長する子もいるはずです。
少なくとも自分はそうですし、仕事の関係にはならないことを大事な条件にして接しているので仕事の内容の宣伝的なことはしません。
代わりに、情報を調べて整理して報告することを仕事にしているので、その時のトレンドのことと話してくれたこととニュース記事や論文で被った内容をその場でペラペラ話しています。

内容としてご飯の金額以上のものを提供したいなとも思っているので真面目に情報収集していて、向こうにどう受け取ってもらえてるか分かりませんが、ある程度の規模の会社には高めの金額で契約してもらえている状態を考えると、もしかしてお得なのかもしれないという考え方もできます。

だから僕をご飯に連れて行って!
という話ではなくて、結局タイミング次第な部分が多かったけど突発的な発言や行動と普段の言動で、このような状況にもなるよって話をしたかったです。

でも前職の退職時に、違う都府県にいる知り合いの方に会いにいく勉強を兼ねた旅行をした時も、みんなご馳走してくれました。(北海道も案内するよと言ってもらえているので、そのうち旅行します)

ご当地のお店を紹介してもらうのは、また面白いんですよ。
絶対初見で行けないですし、その地域の文化と成り立ちと強みと観察できて自分の引き出しにできるんですよね。
奢られマンかよって感じですけど、それ以上に何か返す気しかないですし乞うご期待しておいてください!

まとめ

・相手の望んでいること、自分の希望と、常に頭に置いておくと意外に繋がる瞬間があるかも
・常に何からでも学べることがあるし、その姿勢は大事
・やはり高いお店はそれなりの理由があって満足度も高い
・いつかは自分がする側になるために努力を続けていきたい
・人のお金で食べるご飯は美味しいというより学びが豊富で楽しい
・人があまり発言しないことは言ってみたら自分が独占できる可能性あり

今回は趣向を変えてこのような記事でした。


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