見出し画像

海外人材育成は地方都市から始めるといいと思います。ベトナムのフエについて。

ベトナムに拠点をもっている会社の方にはすでに知られていることだと思いますが、ベトナムではハノイやホーチミンでは給料もどんどんあがり、優秀な人材の獲得が困難になっています。
日本でも技術者不足なのに、ベトナムでも人材獲得が難しいのかという状況なのですが、僕は地方都市にこそ積極的に人材を育成しに行くべきだなと思っています。

今回はその中でベトナムでのフエを紹介しつつ、どうして地方都市がいいのかその理由を書いていきます。ちなみに今年はベトナムの日系会社IFVさんの紹介で、4回フエにいきました。

まずはフエについて

フエというのはベトナムの中部の地方都市です。最近リゾート地とIT都市として一気に知名度を上げてきたダナンから車で約2時間。人口30万人ということで、結構小ぶりな都市ですが、ベトナム最後の王朝があった場所で、古都です。
アジアより欧米の旅行客が多く、日本でいうと奈良かなと思っています。

理由1: 日本人が少ないので基本歓迎される

こういった地方都市でまずいえるのは日本人が圧倒的に少ないということです。在住の人は多分20人もいないとのことです。

日本人が少ないから全然日本人に興味がないかというと、そんなことはなくて、日本のことはみなさん興味があります。実際にフエの外国語大学には日本語学科もあり、日本語学習をしている生徒もそれなりにいます。
つまり希少な日本人は出会うだけで歓迎されます。

ということで、フエでは美術大学、科学大学と訪問してすぐに打ち合わせになり、短期ですが授業の時間を空けてくれました。

画像1

大学の先生とも食事をしたり、とても友好的なムードになりました。
IFVさんの紹介ということもありますが、僕みたいな小さい会社が歓迎されるのは、大都市ではなかなか難しいのではと予想されます。

画像2

理由2: 日本に興味がある学生もたくさんいる

ベトナムはどこにいっても日本に興味がある、日本で働いてみたいという学生がたくさんいます。
特に今まで日本人と接したことがないという学生にとって、僕たち日本人と出会うことは多分始めてなので、みなさんとてもやる気がありました。

僕は昔、中国の雲南省に留学していたのですが、中国で就職したくても、雲南ではまったく就職情報などなく、広州からきた日本人ブローカーのおじさんが仕事を紹介してくれました。
当時はわざわざ雲南くだりまで仕事を紹介しに来てくれるなんてなんて奇特な人だと思いましたが、今考えれば、広州の留学生は多分選択肢がたくさんあるので、いい人材が振り向いてくれにくいのだと思います。
何も情報のない僕は本当にそのおじさんにか感謝して、深センにある会社に面接させてもらいました。
(結局は最後は就職辞退しましたが、紹介自体はとても感謝しました。)

ちなみに3月にはフエでは美術大学、科学大学とも3日間の講座を行いました。

画像3

画像4


現在はそのうち6人にアルバイトをお願いし、社内サービスの手伝いをしてもらっています。
フロントエンド(HTML, ReactJS)からバックエンド(node.js)までデザイン以外はすべてお願いしています。日本だとこんなにハイスペックな学生が、うちにバイトに来てくれるなんて絶対にない状況です。

画像5

理由3: 地方都市でも大学がそれなりにたくさんある

日本でも京都にたくさんの大学があるように、昔の都と言われている街には大学が結構あるんじゃないかと思います。特にフエには美術大学があり、今後需要が増えてくるだろうデザイナーの卵がたくさんいます。


フエにある主な大学
- 科学大学
- 師範大学
- 農林大学 
- 医薬科大学
- 美術大学
- 経済大学
- 外国語大学

理由4: 中規模都市のダナンから車で2時間

日本人が少ないからメリットがあるといっても、日本人がいなさすぎなところはさすがに不安になると思います。でもフエはダナンから車で2時間です。
ダナンにはそれなりに日本人もおり、街も栄えているので、出張にも住むのにも安心です。

ちなみ僕がフエ入りするときはホーチミンから飛行機へフエで飛びます。
成田 → ホーチミン → フエ → (ハノイ経由)→ 成田というコースでよく行くのですが、安いときだと5-6万ほどでいけます。

インドだとプネが狙い目です

話が急に飛びますが、フエと似た状況をインドで考えるとプネかなと思っています。
ムンバイから車で4時間。学生の街でもあり、日本語学習者も多いと言われています。

来年はフエではなく、プネも挑戦したいと考えています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?