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自然風景写真の難しさ

自然風景写真に挑戦するというのは、ボクにとって一つの大きな試練だと感じている。
今までストリートスナップを中心に撮影してきたが、広大な自然を前にして、その複雑さと美しさに圧倒されることが多い。
ここでは、35mmのレンズにこだわって撮影しているボクが、さらに広角と言われるレンズとの画角差について考察しながら、自然風景写真の難しさについて語っていきたいと思う。

35mmレンズの魅力と悩み

まず、ボクが使う35mmについて、35mmは、ストリートスナップを撮る上で非常に汎用性が高く、視覚的に自然な画角を提供してくれる。
そのため、人物や街の風景を撮る際に、被写体との距離感を適切に保ちつつ、魅力的な写真を撮ることができる。
しかし、広大な自然風景を撮影するとなると、話は少し変わってくる。
例えば自然風景を撮る上で、35mmと28mmのレンズの違いは非常に大きい。
28mmは広角レンズとして認識され、より広い範囲を一度にフレームに収めることができる。
これに対して、35mmはやや標準寄りの画角となり、被写体に近づかなければ全体像を収めるのが難しくなる。
この差の感覚は人それぞれの話になると思うがボクは、この微妙な差が自然風景写真において重要な差だと感じている。

焦点距離のイメージ

自然風景写真の難しさ

自然風景写真の難しさは、まずそのスケール感にある。
広大な風景を一枚の写真に収めるためには、適切な構図を見つける必要がある。これには経験と直感が必要だが、それ以上に重要なのは準備と計画だ。

構図

構図を決める際には、前景、中景、背景のバランスを考えることが重要だ。前景には興味を引く要素を配置し、中景には視線を誘導するラインを、そして背景には広がりを持たせるように意識する。これが自然風景写真の基本的な構図の考え方だが、実際に現場でそれを実現するのは簡単ではない。

タイミング

自然風景は常に変化している。季節や天候、時間帯によって、同じ場所でも全く異なる表情を見せる。そのため、ベストなタイミングを見つけるためには、何度も足を運ぶ必要がある。ボクは、何度も同じ場所を訪れ、季節の移り変わりや天候の変化を観察することで、最適な瞬間を捉えようとしている。

時期と時間

時期や時間帯も非常に重要だ。例えば、早朝や夕方のゴールデンアワーは、柔らかく美しい光が得られるため、自然風景を最も魅力的に捉えることができる。しかし、この時間帯は非常に短く、その瞬間を逃さないためには準備と計画が必要だ。

光の位置

光の位置もまた、写真の印象を大きく左右する要素だ。逆光でシルエットを強調したり、側光で陰影をつけたり、順光で色鮮やかな風景を撮ったりと、光の使い方一つで写真の表現は大きく変わる。ボクは、自然の光を最大限に活かすために、日の出や日の入りの位置を事前に調べ、撮影計画を立てている。

自然風景写真の挑戦

自然風景写真は、ボクにとって新たな挑戦だ。
構図、タイミング、時期、時間、光の位置など、すべてが整わなければ、理想的な一枚を撮ることは難しい。
しかし、この難しさがあるからこそ、一枚の写真が持つ価値は高まる。
一見するとシンプルに見える写真かもしれないが、その裏には多くの努力と工夫が必要だ。
いかにプロの写真家の自然風景写真が素晴らしいかも身を持って体験した。
ボク自身、まだまだ学ぶべきことは多いが、その過程で得られる経験や感動は何物にも代えがたい。
35mmレンズを使い続けるかどうかは、まだ悩んでいるが、ボクにとって最も自然な画角であり、これからもその魅力を探求していきたいと思う。

自然の中での一瞬一瞬を捉えるために、これからもシャッターを切り続けていく。
そして、その瞬間が一枚の写真となり、多くの人々に自然の美しさを伝えることができれば、ボクにとってこれ以上の喜びはないだろう。

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