第1415回 2023/10/8〜14の歴史ニュース

1、流されずにいきたい

世情はどんどん荒れて、SNSでも陰鬱な画像が流れてきますが

どんな日でも日常は流れていきます。

学芸員の仕事として、「いま」を記録していくことは大事だとは知りつつも

ホットすぎる話題に生半可な知識でコメントするのは、ちょっと違うかな、という思いが強いので

余程のことがない限りは、通常運転で行こうかと思います。

こんな時だからこそ、私のnoteでは変わらぬ日常をお送りしていきたいと思います。

さて、いつものようにヘッドラインの後ろのRはX(旧Twitter)でシェアした時のリアクション数、コメントが付いたらCと表記しています。

ちなみに前回はこちら。

2、ニュースヘッドライン

①京都市上京区の中務省跡から聚楽第関連遺構を検出  R6

②北海道上ノ国町の洲崎館跡から江戸時代の寺社遺構が検出 R1

③香川県綾川町で行方不明になっていた銅鐸が東京国立博物館にあることが判明 R9

④トルコのカラハンテペで先史時代のリアルな彫刻を発見 R2

⑤京都市西京区の西芳寺で開山1300年を記念して水路の復元を計画 R5

⑥新潟県長岡市で指定文化財の幕末蒸気船「順動丸」のシャフト保存処理費用をクラウドファンディングで調達へ R1

⑦静岡県掛川市で古墳時代中期の吉岡大塚古墳の復元などの整備工事が完了 R7

⑧静岡県静岡市の霊山寺で仁王門内の金剛力士像を修復のために搬出 R4

⑨鹿児島県種子島の「広田遺跡」で発掘された人骨を分析した結果、頭蓋骨の後頭部が平たくなるように意図的に変形させていた痕跡を発見 R10

3、ちょっと足りなかった

いかがだったでしょうか。

最近はニュース集めが追いつかなくて、9件にとどまってしまいました。

③の話題ですが、東京国立博物館にあって地元が把握していない、って実は多いと思うんですよね。

戦前と戦後の断絶もあるでしょうし、当時は手続きが厳密ではなかったために記録が失われてしまうことがあったのでしょうね。

⑦についてもこのご時世にしっかりと整備して公開していく姿勢に称賛を送りたくてピックアップしました。

葺(ふき)石は地元の和田岡小と原谷小の児童が原野谷川で採取した石で復元した。

という郷土教育に活用しているのもいいですね。

⑨は研究者の方から聞いたことのある話題だったので選びました。

それでも謎が多くて印象的ですよね。

本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?