第1244回 〜2022/1/10の歴史ニュース
1、正月気分からの脱却
成人の日も終わり、子どもたちの冬休みも今日でおしまいです。
そろそろ通常営業を始めないと、ですね。
仕事始め自体は先週でしたが、イマイチ正月気分がまだ抜けていませんでした。
年末から年始にかけても歴史に関するニュースは配信されていました。
さて、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。
ちなみに前回はこちら。
2、ニュースヘッドライン
①豊臣秀吉の小田原攻めの遺構からまきびしが出土 R3
②京都府向日市で長岡京時代の内裏を囲む築地塀「外郭築地回廊」を再現したオブジェが完成 R8
③茨城県土浦市で国登録文化財の一色家住宅を市に寄贈 R3
④茨城県水戸市の県立歴史館で企画展「一橋徳川家のダンディズム」を開催 R9
⑤京都市の西寺跡で格式高い廊下跡を発見 R11
⑥群馬県高崎市の「柴崎浅間山古墳」で、現地説明会を開催 R10
⑦宮城県石巻市の慶長遣欧使節の復元船の解体めぐり賛否 R10
⑧福岡県うきは市の西ノ白古墳が双方中円墳であることが判明 R15
⑨静岡市文化財資料館が閉館 R6
⑩ミヤギの門松は竹 R8
3、宮城と茨城の話題
いかがだったでしょうか。
皆様の気になる話題もありましたでしょうか。
個人的には⑩の話題に注目ですね。
年末年始にTwitterのタイムライン上で正月の作法の話題になったこともあり
改めて近隣の自治体史をめくってみました。
門松について触れているところは僅かで、
以前我が町の広報のネタにした「メエダマ」も
触れられているところは非常に少ない印象でした。
ミヤギの雑煮はハゼで出汁をとるのが伝統的、ということは知っていましたが
それを掲載している自治体史もほとんどありませんでした。
一方で地域的特色ですが、年末に決まって自家製納豆を仕込む、という風習があるようで、
大崎市古川の事例では正月の神様にお供えする特別な納豆だから
炉端の上座に置いておくのだ、という記述もありました。
それを知って今年の年末には我が家でも自家製納豆を作ってみたいな、と思いました。
まずはワラの入手先からですね。
そして⑦の地元ミヤギの話題。
すでに何度も議論を重ねてきて、解体やむなし、と判断があったことでも
なかなか容易に受け入れられないようで、ことあるごとに地元新聞でも関連記事が時々でます。
復元とはいえ、造船技術の再現や視認性の高さにおいて、非常に価値が高い構造物であることは間違いありません。
ですが使用されないものが劣化しやすいのは空家と同じ問題。
もちろん展示活用はされていたのでしょうが、その維持費を賄うに足るほど資金を集めることができるものでもなかったのも事実。
しっかりと記録保存をして、そのデータをもとにARで視認できるようにするのも手ですよね。
不変でいられるものなどないのでしょうから。
その他では茨城県の話題が続きましたね。
③の登録文化財の民家を市が寄贈を受けて管理する、という話題。
よくあるパターンといえばそれまでですが、
規模が大きいものであれば、その分維持管理も大変です。
活用を図る、というのも容易ではなく諸々の条件が重なる必要があります。
まず何より吸引力のある活用デザインが求められるでしょう。
行政内部のセンスが問われますね。
今年も最初から多岐に渡る内容でしたが
どうぞ今後もお付き合いください。
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