第1224回 2021/11/23〜29の歴史ニュース
1、どっちにいけば
最近すっかり毎日投稿から遠ざかってしまいました。
モチベーションの持って行き方がわからなくなっているんですよ。
どこに向かえばいいのか。
ちょうど年の瀬ですので、新年の目標を立てるつもりで徹底的に悩んでいこうかと思います。
さて、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。
ちなみに前回はこちら。
2、ニュースヘッドライン
①広島県福山市で福山城天守の外観復元工事の工期延長が決定 R3
②岐阜県山県市の大桑城跡の発掘調査で山頂付近の曲輪から庭園を検出 R4 C
③新潟県の小学生が作った真田丸の模型が「お城EXPO2021」で展示へ R7
④宮城県松島町の瑞巌寺で「ナイトツアー」を企画 R12 C
⑤「縄文ドキドキ総選挙」の第一位は南アルプス市の鋳物師屋遺跡から出土した「人体文様付有孔鍔付土器」 R7
⑥世界最古とされるトルコ南東部のアヤンラルの遺跡の発掘調査に日本隊も参加へ R18
⑦沖縄県名護市の嘉陽上グスクで500本以上の柱穴を発見 R7 C
⑧松江市東出雲町揖屋の崎田遺跡で、1棟の古墳時代の竪穴建物跡を発見 R5
⑨英国ラトランド州で1600年前のモザイク画を新たに発掘 R11
⑩福島県二本松市で新たな二本松城文化観光施設を22年4月に開業予定 R7
3、城郭研究花盛り
いかがだったでしょうか。
まずは①の話題から。
築城400年記念日とか桜祭りとか、決まっている日付よりも
できる限り往時の姿に近づけようと改めて工法、素材、外観について協議
してよりよい復元に、という姿勢はとてもいいことだと思います。
文化庁が厳しく指導し、地元は仕方なく従った、というところかもしれませんが。
そして山城の調査成果は日本全国でアツい!
②では美濃国の守護大名土岐氏の居城、大桑城の調査成果。
白と黒の玉石で彩られた池跡が見つかり、山城の中でも優雅な暮らしが営まれていた事例が追加されました。
ちょうどNHKの「英雄たちの選択」という番組で
最新の発掘調査成果に基づいて復元された桑折西山城の様子が紹介されていました。
こちらも史上唯一「陸奥守護」となった伊達稙宗が築いた山城です。
従来は、平時は平地に住んで、非常時のみ山上の詰めの城に立て籠るのだ、という説明がなされてきましたが、
近年の調査成果はそのテーゼを覆すものばかりです。
山城は非常時のみの使用だから出土遺物も少ないのだ
という思い込みも通じなくなってくるのでしょう。
そして城郭研究の未来を明るく感じさせてくれるのは③。
小学生が研究者も太鼓判を押す再現度の模型を作って話題に。
第一人者に認められた喜びに、将来研究者を目指すと決意する若人の姿。
なんだか美しい構図ですね。
売れっ子なのに即レスする千田先生には頭が下がる思いです。
研究分野の将来を輝かせるためにはこういう努力が効いてくるのでしょうね。
本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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