第1437回 2023年の10大歴史ニュース 海外編

1、世界に眼を向けて

今年の10大歴史ニュースの3回目は海外の話題です。

発掘調査で新たな発見があった、分析の新たな手法が開発されたなどの前向きな話題から、災害での危機についても取り上げました。

X(旧Twitter)でニュースをシェアした時は国内ニュースよりも全然反応が薄いのはなぜなんでしょうね。

2、ニュースヘッドライン

①エジプト・カイロ近郊のファラオの墓地で古王国時代の神官の墓を新たに発見

②トルコ地震でローマ時代の城壁も崩壊

③ケニア南西部で300万年~258万年前のものとされるオルドワン石器を発見

④楔形文字の解読をAIで行う「電子バビロニア文学プロジェクト」で「バビロンの街への賛歌」を復元

https://gigazine.net/news/20230210-ai-babylonian-hymn/


⑤ケニア北部の遺跡で発見された古い脛骨に、肉を切り離す処理がなされたことを示す切り痕を発見

⑥スペイン南部のセビリア近郊で豪華な副葬品を持つ墓の被葬者が女性であることが「プロテオミクス」で判明

⑦イタリアのシエナにあるモンテシエピ礼拝堂にある岩に突き刺さった剣を科学的に分析し、中世のものであることを確認

⑧英国王妃アン・ブリーンの祈祷書の余白から消された文字を発見


⑨中国秦の始皇帝陵周辺から羊車が出土

http://news.cnwest.com/bwyc/a/2023/10/25/22001048.html

⑩ドイツ、バイエルン州で1450年から1620年の義手装着人骨を発見

3、2023年も世界は希望と失望に満ちている

いかがだったでしょうか。

今年も世界各地からのニュースをお届けできました。

イタリアでは岩に刺さった伝説の剣が中世のものと確認されたり、

イギリスでは余白に書かれた消された文字を発見したり。

中国では盛り塩の起源になったという羊車が実在したことが証明されたり、

ドイツでは中世の義手が見つかったり。

ケニアでは最古級の石器が見つかったと思ったら、人肉食の痕跡が疑われたり。

エジプトもまだまだ新発見が続きますし、古代バビロニアでは楔形文字の解読にAIが活用されている、という希望が持てる話題。

一方でトルコ地震で文化財が損傷したという悲しい話題も。

ウクライナやパレスチナで続く戦争によっても確実に文化財は損なわれています。

人類はいつまで傷つけあって生きていくのでしょう。

互いの文化を尊重し合い、後世に伝えていくことに共通の価値を見出せるようになる日はくるのでしょうか。

本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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