第1277回 2022/4/5〜4/11の歴史ニュース

1、春が一気にきた!

今日はあたたかかったですね!

帰りの時間まで気温が下がらない予報だったので

思い切ってコートを羽織らないで出勤しました。

体が軽くなると気持ちも軽やかになりますね。

さて、気を取り直して、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

ちなみに前回はこちら。

2、ニュースヘッドライン

①東北大学附属図書館では3月16日の地震で約40万冊の本が落下 R17

https://www.asahi.com/articles/ASQ416SFXQ3TUNHB00W.html

②中国山西省運城市の東渠遺跡で夏王朝時代の遺構を発見 R10 C

③古文書に挟まれていたクモや昆虫などの死骸や抜け殻から、当時の虫の生態が判明 R23

④滋賀県草津市の県立琵琶湖博物館で動画投稿サイト「ユーチューブ」の公式チャンネルを刷新 R13

https://www.yomiuri.co.jp/science/20220402-OYT1T50040/

⑤パレスチナ自治区のヨルダン川西岸地区から、少なくとも3200年前のものと見られる鉛のお守りを発見 R19 C

⑥長崎県波佐見町の金屋神社参道で、町石を5基発見 R9

⑦東京国立博物館が2022年3月に創立150周年を迎え、4月1日から「創立150年記念イヤー」に R4

⑧国連教育科学文化機関(ユネスコ)はウクライナで少なくとも53の文化遺産などに全壊や一部損壊の被害があったと発表 R6

⑨佐賀県佐賀市の鹿子天満宮で室町時代後期の天神絵図を発見 R10

⑩伊達政宗が豊臣秀吉に謁見した際の「死装束」は史料の裏付けなし? R22

3、影響力と残す力

いかがだったでしょうか。

個人的にはやはり⑩の話題が気にかかります。

ドラマでもよく登場する伊達政宗の死装束。

武士が髪を一つに束ねるのは、首をはねる時のための用意だったため、「水引で髪を結った政宗の謁見時のいでたちを、死に装束と想定したのでは」との結論に達した。

とのことで、政宗研究の大家がちょっと筆を滑らせた記述が

あまりにも多くの引用をされるうちに少し拡大解釈され、定着していったという例ですね。

そしてやはり①の話題。

つい先日は長年図書館司書を務められた方の著書を紹介しましたが、

対策しても焼け石に水で何度も同じ復旧作業に駆り出される職員さんの心情を思うとやるせなくなりますね。

図書館という知の拠点は災害や紛争、そして権力者の無理解で容易に失われてしまうもの。

博物館とその収蔵品も、歴史的建造物などの文化財もそうですね。

まさにウクライナでの被害が報告されるにつけ、今残された文化遺産がいかに奇跡的な確率で現在に伝わったのか、考えてしまいますね。

そしてそれを残そうとする歴代の人々の営為には頭が下がります。

それを思うと、自分達の世代が不甲斐ないために残せなかった、とならないように努力していきたいと思います。

本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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