第1332回 2022/9/21〜28の歴史ニュース
1、中年の冷や水
夜間工事の立ち合いが続いたり、なぜか職場でスポーツテストが行われ、シャトルランで全力疾走して全身筋肉痛になったりと
散々な一週間でしたが、皆様はどうお過ごしでしょうか。
さて本日も気を取り直して、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。
ちなみに前回はこちら。
2、ニュースヘッドライン
①沖縄県那覇市で太平洋戦争中の第32軍壕保存・公開に向けた提言 R4
②山口県岩国市の国指定名勝「錦帯橋」の一部が台風14号の影響で流出か R4
③香川県の小豆島で大坂城の石垣を運び出した突堤の跡を発見 R1
④トルコのエスキシェヒルで青銅器時代、4500年前の鎮痛剤の痕跡を発見 R2
⑤東京都台東区の旧岩崎邸庭園でモデル撮影禁止を再度呼びかけ R8 C
⑥国の登録有形文化財に指定されている宮崎県都城市の「都城島津邸」の正門が台風14号で倒壊、修復に向けて調査 R5
⑦宮崎市の遊古館で「土の中からkawaii見~つけた」展が開催。11月30日まで R9 C
⑧千葉県市川市の国府台遺跡で発掘調査現場公開 R20
⑨イタリア、ローマのヴィンドランダ砦でローマ帝国時代の楽器のマウスピースを発見 R3
https://www.heritagedaily.com/2022/09/roman-cornu-mouthpiece-uncovered-at-vindolanda/144736
⑩兵庫県播磨町の大中遺跡出土の弥生土器にシャーマンの抽象画が描かれていることを発見 R16 C
3、利害は常に對立する
いかがだったでしょうか。
皆様の気になる話題もありましたでしょうか。
個人的には⑥の話題が印象的でした。
が調査の結果わかったとのことでしたが、
通常時の点検が抜かりなくされていれば対応できたのかもしれないと思うと残念ですね。
とはいえ、限られた人員で域内の文化財を全て網羅的に把握しておく、
なんてできる余裕がないのはどこも同じ。
対処療法よりも予防に力を入れる、というのはどの分野でも必要なことなのでしょうね。
続いては⑤の話題。
文化財を管理する側も、静かに見学したい一般客の気持ちも重々わかりますが、
コスプレイヤーさんに好意的な人間としては、雰囲気のあるところで撮影したい、という気持ちも理解できます。
やはりこれは「棲み分け」をするしかないのです。
時間帯にするか特定の日付にするかは問いませんが
モデル撮影はこの期間ならOK
として、それ以外は厳しく取り締まる、それしか解決策はありません。
曖昧な根拠で、現行の制度のまま両方に配慮しようとするから、
どちらにも不快感を与えてしまう、ということはお役所仕事ではよく見られる傾向です。
しっかりと法的根拠に基づいて制度を作り、厳格に運用するべきところは行い、
現在の社会的なニーズに対応するべきところは柔軟に対応する。
言葉にすれば単純なことですが、日々の現場の人たちには余裕がないのが実態です。
やはり制度設計する側の人間がいかに問題意識をもって取り組むか、それが一番重要なのではないでしょうか。
とても他人事ではない話題でした。
本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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