第1401回 2023/9/6〜11の歴史ニュース

1、あの20歳のときから見たら倍の歳に

ついに私も齢40の大台に乗ってしまいました。

いつも思うのですが、自分の親父が同い年の時、大人に見えたなーって。

愚痴もこぼさなかったし、子どもである自分を頭ごなしに叱ることもなかったのです。

それに比べて私と言えば、今日もささいなことで子どもたちに感情的に怒ってしまいました。

人格修行がまだまだですね。

さて気を取り直して

いつものようにヘッドラインの後ろのRはX(旧Twitter)でシェアした時のリアクション数、コメントが付いたらCと表記しています。

ちなみに前回はこちら。

2、ニュースヘッドライン


①神奈川県小田原市の小田原文学館別館・白秋童謡館で関東大震災に言及した北原白秋の原稿を公開 R4

②福井県越前市で古代国府の場所を探るプロジェクトを開始 R11 C

③三重県津市の専修寺で所蔵品調査 R10

④根津美術館で企画展「甲冑・刀・刀装具展 -光村コレクション・ダイジェスト-」を開催。10月15日まで R8

⑤福井県若狭町の脇袋古墳群を花園大学考古学研究室が調査 R6

⑥奈良文化財研究所は奈良県飛鳥村の飛鳥寺塔跡出土の舎利容器をX線CTで調査 R7

⑦奈良県斑鳩町の法隆寺でクラウドファンディング協力者に金堂壁画を限定公開へ R17 C

⑧宮城県利府町郷土資料館のゆるキャラが「ミュージアムキャラクターアワード2023」で全国暫定3位に R14

⑨奈良の正倉院に納められた宝物と同じ材料と手法でガラス製の飾りを復元 R9

⑩兵庫県神戸市の垂水日向遺跡で平安時代の硯が出土 R2

3、信頼関係こそ

いかがだったでしょうか。

皆様の気になる話題もありましたでしょうか。

個人的には③の話題が印象に残りました。

調査した学習院大学の島尾新教授は「さまざまなのものが所蔵されていて驚いた。10年ほどかけて調査を続けたい」と話していました。

という力強い言葉、さすがですね。

研究者と所有者である寺院の信頼関係もうかがうことができます。

そして⑤の話題。

考古学専攻を有する大学でもなかなか本格的な発掘調査を学生たちに体験させる場がなくなってきていることは学界として憂慮されています。

そんな中にあって全長100mを超える古墳の周濠をしっかり発掘調査して、現地説明会までこなしているようです。

しっかりと現場で経験を積ませた卒業生が、各地の学芸員、文化財専門職員に就職すれば、

後輩たちの実習の場を提供することに協力的になる、

こういう構造を作るのは一朝一夕にはできませんよね。

伝統ある大学が、たゆまぬ教育を継続してきたからこそ、ということなのでしょうね。

最後に②の国府を探す、というプロジェクト。

NHK大河ドラマ「光る君へ」が来年放送され、越前国府で1年余り暮らした紫式部に注目が集まる。996年、父・藤原為時の転勤に伴い、紫式部が都を離れた最初で最後の場所だ。父の仕事場である国庁から近い国司館(官舎)に住んだと考えられている。

という追い風もあります。

ぜひ特定まで漕ぎ着けてほしいものです。

本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。


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