第1344回2022/11/15〜23の歴史ニュース

1、もっと強くなりたい

月曜火曜と体調不良で使い物になりませんでしたが、ようやく復活しました。

コロナ検査は陰性でしたが、風邪症状がひどかったのです。

さて本日も気を取り直して、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

ちなみに前回はこちら。

2、ニュースヘッドライン

①中国河北省安陽市の殷墟で大型道路遺構を発見 R1

②千葉県多古町の並木城で実施されたお城開きイベントで新たな遺構を発見 R9

③環境活動団体が行う名画に他する破壊行為に対してICOM(国際博物館会議)が声明 R9 C

④カナダのニューファンドランドで同国最古級のコインを発見 R2

⑤奈良県斑鳩町の中宮寺で本尊の菩薩半跏像が展示会に向け搬出 R23 C

⑥奈良県の橿原神宮で江戸時代後期に作成された御陵五十一基絵図を公開 R8 C

⑦鳥取県立博物館で企画展「すべてみせます!~収蔵庫の資料たち」を開催。12月11日まで R4

⑧徳島県が伝統工芸品の「阿波和紙」8500枚をウクライナに無償提供 R17

⑨岡山市の造山古墳で埋葬施設に関わるとみられる石材を発見 R19 C

⑩神奈川県横須賀市のよこすか近代遺産ミュージアムで小栗上野介ゆかりのネジを展示 R9

3、広めたいこととそうでないこと

いかがだったでしょうか。

みなさまの気になる話題もありましたでしょうか。

私は何と言っても⑧の話題ですね。

報道で悲惨な戦争被害を目にすることがあっても、文化の破壊までは取り上げられることは少ないようです。

歴史的建造物に対する被害は以前にも取り上げました。

直接的な破壊でなくても、今回のように「修復に必要な材料」が入手できないこと、も間接的な文化の破壊になるのです。

そこに我が国の文化である「和紙」が寄与できる、ということはなんと誇らしいことでしょう。

ちゃんと英語版のWebサイトを用意していたからこそマッチングできた、ということも着目すべきことかと思います。

また、徳島県が公費で地元の伝統工芸品としての和紙を買い上げて、ウクライナに無償提供をする、というのも賞賛を禁じ得ません。

商品としての需要を確保することで、伝統産業の維持に貢献しつつ、海外へ提供することで日本のブランディングにも大いに寄与するのです。

これは国策としても大いに支援してもらいたいものです。

次にあげるとすると、やはり③の話題でしょうか。

近頃環境団体が名画を毀損しようとしてニュースになることが目につきます。

どんなに主義主張が正論でも文化を破壊するという手段が全く共感できませんし、どうしてそのような発想になるのか私には理解できません。

ミュージアムが気候変動という共通の脅威に直面する同盟者として見なされることを望む

というなんとも弱腰の共同声明を出すことにどれほどの意味があるのでしょうか。

これ以上かの団体を刺激しないように、というのであれば逆に徹底的に無視した方が良かったのではないでしょうか。

話題になること、注目されること、が彼らの目的なのですから、一番効果的な対応は相手にしないこと、であるはずです。

テロに対する対応として度々話題になる、ニュージーランド首相の対応と同じような考え方が良いように思います。

みなさまはどう考えますか?

本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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