第643回 2020/1/28〜2/3の歴史ニュース
1、節分!
今年は初めて全力で鬼役をやりましたが、
子どもたちが怖がるよりも笑う方が多かったのはちょっと悔しかったので
来年はもっと気合い入れようと思います。
さて、毎週月曜日はフォロワーさんたちがTLに流してくれた
歴史ニュースをまとめてご紹介します。
ヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。
前回はこちら。
2、今週は9件のニュースが集まりました
①東京都世田谷区で「世田谷デジタルミュージアム」に掲載内容で著作権の不備があったため謝罪 R27
②愛媛県松山市の下難波腰折遺跡で7世紀前半の古墳から木炭を敷き詰めた床が見つかる R26 C
③奈良県天理市櫟本チトセ遺跡で4世紀後半の井戸跡から銅鏡が出土 R67 C
④島根県江津市の森原下ノ原遺跡で4~5世紀の土器溜まりから絵画土器が出土 R40
⑤佐賀県佐賀市の佐賀城本丸歴史館で勝海舟が大木喬任に宛てた手紙を展示 R45 C
⑥東京・京都・奈良の国立博物館3館について、平常展の観覧料金を4月から値上げすると発表 R17 C
⑦伊ベネチアのペギー・グッゲンハイム美術館所蔵の絵画1点が偽物であることを放射性炭素年代測定によって発見 R11
⑧立山開山伝説にちなむ矢尻が元宿坊だった家で発見 R33
⑨中国遼寧省朝陽市馬鞍橋山遺跡で紅山文化の集落跡を発見 R18 C
3、希望はまだある
いかがだったでしょうか。
貴方の琴線に触れるような話題もあったでしょうか。
リアクションが最も多かったのは③の古墳時代の井戸跡から鏡が出土した話題。
井戸=水=鏡ときたら祭祀的なイメージをつい持ってしまいますよね。
まあ高級品である鏡を誤って井戸に落とすことはないでしょうが、
井戸を使い始める時や、枯れた井戸の再生を願う時、もしくは廃棄する時
それぞれのタイミングで呪術的な意味合いを持たされた可能性は容易に想像できますね。
もしくは一時的に隠したとか。
戦争や災害の痕跡があればそういう想定もできるでしょうか。
個人的には⑥の国立博物館の値上げについてはもっと議論が盛り上がってくれないかな、と期待しております。
個人的には展示のクオリティを考えると現行の一般620円、大学生410円は格安だと思います。
じっくりみたら1日あっても足りないくらいのボリュームがある展示ですからもっとお金を払ってもいいとは思うのですが
寄付を集める仕組みとか、どうにかならなかったんですかね。
地方の小さな博物館でも苦しんでいるのに
天下の国立博物館ですら入館料の値上げでしか改善を図れない、というのが悲しいというか。
一方で明るい話題としては
⑦の年代測定が近代の遺物にも使えるという事実は興味深いものでした。
人間たちの愚かさの象徴とも言える核実験競争が行われた時代がかつてありましたが、
そのせいで当時の環境が特異なものになり、年代特定の基準になるとか。
歴史の皮肉、という感じですかね。
さて今回も最後にPRタイムとさせていただきます。
来る3月1日にイベントをやります。
宮城県松島町で歴史講演会。
テーマは近代。
すでに50名を超える申し込みをいただいておりますが、
マックスで100名程度は入るハコなので
ご興味のある方はぜひご連絡ください。
このnoteにコメントでもいいですし、
TwitterでもFacebookでもなんでも連絡いただけると嬉しいです。
さらにお時間ある方は講演会終了後オフ会に参加しませんか?
まったりご飯かお酒を味わいながら歴史の話ができればと思います。
連絡お待ちしております。
本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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