第660回 2020/2/4〜10の歴史ニュース

1、立春をすぎてから雪模様

またもやミヤギでも雪が降って寒い月曜日になりました。

皆様のところはいかがでしょうか。

暦の上では春、というのが寒々しく聞こえますね。

さて、毎週月曜日はフォロワーさんたちがTLに流してくれた

歴史ニュースをまとめてご紹介します。

ヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

前回はこちら。

2、今週も10件の話題が!

①山梨県教育委員会が県内のすべての市町村にアンケート調査。文化財担当職員が不足していると回答したのは9割にのぼる R61 C 

②島根県松江市の田和山遺跡出土の石製品の墨書の跡か R31 

③文化庁が盗難被害に遭い所在不明となっている絵画や仏像、刀剣といった文化財に関する情報特設サイトをリニューアル R29

④2019年10月の台風19号で浸水被害を受けた川崎市民ミュージアムで資料の救出状況を公開 R15

⑤岡山県瀬戸内市が募集していた上杉謙信の愛刀「山鳥毛」購入費用のための寄付が5億円に到達 R62 C

⑥和歌山県すさみ町里野中山城跡で発掘調査現地説明会 R41 C

⑦チェコ北西部の町オストロフ近くで紀元前5256年ごろの木製井戸枠を発見 R27

⑧和歌山県白浜町の南方熊楠記念館で鉱物と化石標本の展示会。2月9日まで R31 C

⑨京都国立博物館で特別展「聖地をたずねて─西国三十三所の信仰と至宝─」を開催。2020年4月11日(土)から5月31日(日)まで R18

⑩栃木県大田原市黒羽田町の大雄寺で本堂と禅堂のかやぶき屋根のさし茅作業を実施 R55 C

3、明るい話題と暗い話題

今回もっともリアクションがあったのはやっぱり山鳥毛の話題。

刀剣ブームはまだまだ続く、といったところでしょうか。

その次にリアクションが多かったのは

①の文化財担当職員の不足問題。

これだけ文化庁で「活用」に力を入れなさい、と号令しているのに

文化財専門職員が不在の自治体も少なくありません。

もちろん行政ですから、開発が多くて発掘調査がどうしても必要になれば

県から派遣してもらって対応するなど

その場その場は最低限のことはします。

ですが発掘調査の成果を社会に還元する、というところは

専門性を担保され、じっくり腰を据えて取り組める専門職員が必要になってくると思います。

いつも思うのですが、単独でできないなら近隣市町村で共同事務でやればいいのに。

消防やゴミ処理、税関係など、すでに組織化して共同実施している分野もたくさんあります。

文化財だってやる気になればいくらでもやりようはあります。

あとは決定権を持っている層の判断しだいなんだろうな。

施策として重要視されているかどうかなんだろうな。

以前にも触れた、会計年度職員制度の導入によって

状況が悪化した話題は聞こえてきますが、良くなった事例は全く目にしません。

文化財行政にとっても踏ん張りどころだと思います。


さて今回も最後にPRタイムとさせていただきます。

来る3月1日にイベントをやります。

宮城県松島町で歴史講演会。

テーマは近代。

すでに50名を超える申し込みをいただいておりますが、

マックスで100名程度は入るハコなので

ご興味のある方はぜひご連絡ください。

このnoteにコメントでもいいですし、

TwitterでもFacebookでもなんでも連絡いただけると嬉しいです。

さらにお時間ある方は講演会終了後オフ会に参加しませんか?

まったりご飯かお酒を味わいながら歴史の話ができればと思います。

連絡お待ちしております。

本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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