第1253回 2022/1/26〜31の歴史ニュース

1、飲んで寝た方がいいっておっさんだよね

すっかりモチベが上がらなくて先週の更新はスッカスカでした。

昨日は珍しくワインなんか飲んだものですから、眠気に勝てず

久しぶりに11時前には布団の中に。

二日酔いになるかと思っていたら逆に睡眠時間が長くてスッキリしました。

さて気を取り直して、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

ちなみに前回はこちら。

2、ニュースヘッドライン

①鹿児島県種子島にある西之表市の下之平遺跡で7400年以上前の地層から遺物が出土 

②熊本県の熊本大学にある国指定重要文化財、五高記念館の復旧工事で当初の黒板を発見 R2

③新潟市で市立公文書館が開館 R14

④広島県東広島市の出土文化財管理センターで飛鳥時代から平安時代までの遺跡で出土した土器や木簡などを集めた展示会。2月3日まで R10

⑤佐賀県多久市郷土資料館で世界で唯一、同館に全巻がそろっている「繪像水滸傳」を展示 R16

⑥大分市の県立埋蔵文化財センターで企画展「粉砕の考古学」を開催。2月27日まで R6

⑦群馬県沼田市の成孝院に伝わる地蔵菩薩像の中から新潟県阿賀野市の孝順寺の由来とみられる紙製の札を発見 R5

⑧オランダのナイメーヘンで古代ローマ時代のガラス器が出土 R4

⑨長野県松本市で国宝松本城の復元イメージを公開 R8

⑩奈良県飛鳥村の高松塚古墳で出土した木棺と金具の双方に残ったくぎ跡などが一致する組み合わせがあることが判明 R13

3、奇縁はめぐる

いかがだったでしょうか。

皆様の気になる話題もありましたでしょうか。

個人的には⑤の話題が痺れましたね。

だって元々は今から300年以上も前に中国で描かれた小説ですよ。

その全巻が揃っているのが世界で唯一、我が国の、しかも地方の小さな郷土資料館に残っているなんて。

その理由としてはWikiレベルですが17世紀末頃の領主、多久茂文が

孔子の霊廟と学問所を設立して教育に力を入れていたことにあるようです。

小藩といえど志を持って臨んだ矜持を感じますね。

もう一つ選ぶとすれば⑦の話題。

ちょっと情報量が多いので整理すると

・群馬県沼田市井土上町の寺院、成孝院に伝わる地蔵菩薩像を「新型コロナの収束を祈念して」修復

ここまでなら奇縁ですね。とよくあるニュースで流してしまったかもしれませんが

・修理の過程で胎内から札を発見

しかもその内容が新潟県阿賀野市の孝順寺に由来するもので、

・親鸞聖人の「保田の三度栗」と呼ばれる伝説に関連するものだったと。

報文では特に言及がありませんが、新潟から県境を越えて群馬のお寺に伝わった経緯は明らかになっていないのでしょうか。気になるところです。

・そして「保田の三度栗」というのは

親鸞が信徒のささげたクリの実をまいて仏縁を説くと、芽が出て1年に3度実るクリの木が育ったという内容

とのこと。

親鸞聖人はこのような奇蹟を行う人だと思われていたんですね。

あまり地元には伝承がないものでそこからの驚きでした。

そして成孝院の住職は

コロナ下の今とコレラ下だった当時の「時代が重なる」とし、「当時の檀家(だんか)が厄よけの願掛けに訪れた時のものでは」と推測している。

と語ったということ。

厄除けの願掛けに親鸞聖人の秘蹟は関連があったのでしょうか。

そのあたりも類例があるのか気になりますね。

日々新たな発見と次なる疑問が湧いてくるものです。


本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。




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