第1230回 2021/12/7〜13の歴史ニュース

1、寒さも本格化

今日はミヤギでもしっかりとした雪が降りました。

といっても車のフロントガラスにうっすら積もるレベルですが。

晴れているのに山から雪が飛んできて寒々しく感じる、というのはこの地域らしいものです。

寒さが一段とこたえますね。

さて、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

ちなみに前回はこちら。

2、ニュースヘッドライン


①奈良県田原本町で企画展「弥生の食卓~唐古・鍵遺跡の食事」に合わせ、地元磯城野高校生らが弥生時代の食材から創作料理に挑戦 R10

②福島県飯館村の山津見神社でオオカミ信仰の新史料を発見 R13

③岡山県総社市で語り継がれている昔話を市重要無形民俗文化財に指定 R74

④岡山県真庭市の木山寺でジャージー牛2頭を放牧で飼育 R6 C


⑤滋賀県彦根市の矢部遺跡で矢を入れる武具「靫(ゆき)」の一部とみられる漆塗り繊維製品の断片を発見 R4

⑥茨城県結城市の香取前遺跡で、戦国時代の堀や橋の遺構を確認 R13 C

⑦「佐渡島の金山」が世界文化遺産の国内推薦候補を選定する国の文化審議会に諮問 R32 C

⑧英国ケンブリッジシャー州のフェンスタントンで、古代ローマ時代のかかとにくぎの刺さった男性の骨格を発見 R18

⑨中国では2日に1館のペースで博物館が誕生、自国の歴史・文化への関心が強まる R17

3、いかに親しんでもらうか

いかがだったでしょうか。

今回はリアクションを多くいただけた話題もありました。

特に③の昔話が指定文化財になった、という話題はみなさん気になったようでした。

さすがは桃太郎で名高い岡山県。

なにより地元有志の団体が伝説を後世に残していこう、という強い気持ちを持って活動されていることが大きいのでしょうね。

⑦の佐渡島の金山が世界遺産候補として次の日本代表となる、という話題もリアクションを多くいただきました。

我が国にはすでに石見銀山が世界遺産登録されており、

ハードルは高そうに思えますが、うまく登録まで漕ぎつければ

我が国は「金山」「銀山」を世界に誇れるということになりますね。

そしたら次は「足尾銅山」ですね!負の遺産よりになってしまいますが…

④の話題は一見歴史ニュースらしくないように思えますが、

とあるフォロワーさんから教えていただきました。

このお寺が牛頭天王を祀っており、所在する真岡市周辺は古くから牛馬の飼育が盛んであったことは記事にも記載されています。

中国山地を越えた鳥取県大山には日本三大牛馬市があり、そこへ出荷する博労たちも参詣していたのではないか、とのことでした。

地域の寺社が歴史にちなんだ地域活性化に取り組む核となる、というのはとてもいいことのように思えます。

そして①の話題。

弥生の食材を参考に米、雑穀、大豆、ナッツ類、鶏肉、サバ、ゴボウ、ブドウなどを使って調理

ということで、あくまでも「食材」のみ弥生時代の入手可能なものを取り入れ、「創作料理」を考えるというものなので、

当時の食生活の「復元」にはなりませんが、

メニューを開発した高校生たちが「弥生時代」を身近に感じてくれるきっかけには大いになったことかと思います。

「食」を通じて歴史文化を知るというのは非常に印象に残りやすいものになるのではないでしょうか。

文字記録のある時代になればもっと具体的に料理のことなどわかるのでしょうから、いろいろ工夫して再現してみるのも効果的ですよね。


本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。




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