第1361回 2023/1/24〜30の歴史ニュース

1、起伏の激しいスタート

ついこの間、年が明けたと思ったら、もう一月も終わりですね。

今年を占うおみくじは「大吉」だったはずなのに、


この1ヶ月は気分の浮き沈みが激しい日々でした。

なんだか早く今月終わって欲しいです。

それはさておき、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

ちなみに前回はこちら。

2、ニュースヘッドライン

①新潟県新発田市で実業家、大倉喜八郎が建てた別邸「蔵春閣」が、移築され一般公開 R8 C

②大分市教育委員会は1天体観測などができる「関崎海星館」ネーミングライツ・パートナー(命名権者)を募集 R2

③山梨県都留市の石船神社で、後醍醐天皇の皇子、護良親王のものと伝わる市指定有形文化財「石船神社の復顔首級」を公開 R38

④岡山市で明治期の写真から、古墳時代に築造されたとみられる前方後円墳の存在を確認 R20 C

⑤ノルウェーの文化史博物館で世界最古のルーン文字を確認 R10

⑥岐阜県大垣市の大垣城の石垣に多くの化石 R13

⑦中国の寺墩遺跡 で良渚文化晩期・紀元前2600年~前2300年の墓地で出土した玉が焼かれていたことが判明 R2

⑧奈良市の富雄丸山古墳の未盗掘の埋葬施設から、過去に類例のない盾形の銅鏡と蛇行剣が出土 R19

3、伝説の生まれた地

いかがだったでしょうか。

何と言っても⑧は大ニュースですよね!

盾型の銅鏡は前代未聞ですし、

蛇行剣は曲がりくねった刃が特徴で、古墳時代の鉄剣としては東アジア最大、蛇行剣では国内最古

もびっくりです。

2mを超えるような剣を古墳時代に作ろうと思ったことがすごい。

1月にして今年の10大ニュース入りがほぼ確実なほどのインパクトです。

今後の詳しい研究によってこの古墳に葬られた有力者の人物像が明らかになることに期待します。

そして個人的には③の話題も印象深いものでした。

寵姫が首級を持ち帰る途中、甲斐国で力尽きた、という伝説の真偽はさておき

首級は人の頭蓋骨(ずがいこつ)に箔(はく<金や銀を非常に薄い板のようにしたもの>)を押し付け、仏教遺物に多く使われる梵字(ぼんじ<古代インド文字>)を墨書きした上に小さな木片、漆を混ぜたような塑形(そけい)材で肉付けして、生きているように仕上げたものという

という技術だけでも注目に値します。

歴史の敗者として知られる親王が

村名に護良親王の一文字をいただいて「護里」としたらどうかとの案も出たが、恐れ多いとして「盛」に落ち着いたという説もあるほど親王は地域に親しまれてきた。

とまで愛される様になった経緯も気になります。

まだまだ地域に眠っている伝説があるんですね。

本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?