第1328回 2022/9/6〜13の歴史ニュース

1、ペースを取り戻して

昨日は体調がイマイチで、何もせずに寝てしまったので、月曜日恒例の歴史ニュースまとめもできませんでした。

1日遅れてしまいましたが、

本日も気を取り直して、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。
ちなみに前回はこちら。

2、ニュースヘッドライン

①栃木県足利市で「信長の野望・新生」とのコラボレーションした山火事防止を呼びかける啓発看板を設置 R9

②静岡県小山町で宝永の富士山噴火で埋没した集落を発掘調査 R16 C

③北海道江刺町の道指定文化財の民家が売却へ R10

④一時行方不明になっていた伊達政宗筆の「達磨図」発見 R3

⑤福岡県筑紫野市で高校生の郷土研究の活動によって江戸時代後期の記録「鉾之記」を再発見 R5

⑥広島県三原市の市歴史民俗資料館に展示されている約200年前の落雁が、現存する国内最古の和菓子と判明 R20

⑦上海市の長江口に沈む古代商船「長江口2号」の引き揚げと移転作業が開始

⑧ポーランドのブィドゴシチ近郊の墓地で、女性の吸血鬼(ヴァンパイア)の遺体を発掘? R12

⑨福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館は、4代当主朝倉孝景に公家が授けた蹴鞠の免許状を入手した、と発表 R12

⑩宮崎市の県総合博物館は文化財を食べる害虫の標本と、被害を受けた文献を一緒に展示 R13 C

https://www.the-miyanichi.co.jp/horou/_65748.html

3、考古学の話題3点

いかがだったでしょうか。

みなさんの気になる話題もありましたでしょうか。

個人的には先日ポンペイ展を見てきたばかり、ということもあり、

②のニュースが気になりました。

遺跡としては未登録ながら、宝永という噴火の年代が特定され、

器に蓋がのったまま、という臨場感あふれる出土状況という

非常に貴重な成果です。

若い力が成果を生んだ、という点では⑤の快挙も印象深いものです。

戦前の考古学者たちが著書で引用している資料にもかかわらず

所在不明になっていたものを、高校生たちが行なっている郷土研究の一環で

遺跡の発見者の子孫まで辿り着いた、というのがすごいですね。

適切な指導者あってのことかと思いますが、将来この中から考古学者を目指す人が出てくれると嬉しいですね。

最後は進展著しい、中国の水中考古学の話題⑦。

中国史上最大の古代商船

であり、

船の引き揚げと移転作業には世界で初めて「弧状梁非接触文化財全体移転技術」を採用

するというアピールポイントも。

船内に残された膨大な資料と最新技術で良好な状態を保ったまま陸揚げされる古代の商船が地上で分析できるようになる、ということは大きな成果です。

きっと次々と新たな事実が公開されていることでしょう。

報道された際にはこの場で紹介していきたいと多います。

本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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