第2回実現したい社会

1、導入

いわゆる「意識高い系」の人が書いた本や音声メディアVoicyでインフルエンサーと呼ばれる人たちは

自分が実現したい社会はどんなものなのか

それのためには寝る間も惜しんで熱中し、
収入の多寡に関わらず邁進する

そんなもののために生きている

という話が出てきます。

翻ってそんなものが自分にあるのか考えてみました。

2、私の好きなもの

私は歴史が好きです。

歴史は英語ではhistoryと訳します。

過去の人間がなにを考えどう生きたか

遺したかったものも、意図せず遺ったもの

英雄の生き様も庶民の暮らしも

遠い世界のことも、今、私たちの足元に眠る遺跡も

説得力のある根拠に基づいて

魅力的なストーリーが描かれれば

魂が揺さぶられる

そう思うのです。

3、現状

幸い私は今現在好きなものとかなり関わりの深い仕事を得て、

なんとか家族と暮らしていけるほどの糧を得ることができています。

それでも守りたいものを守れず、悔しい思いをすることもあります。

目の前には素敵なモノがあるにもかかわらず、それを広く紹介することができず、無力感に苛まれることも少なくありません。

理解ある上司や仲間に助けられ、これまでもだいぶ思い切ったことに挑戦してきましたが、それでも組織の論理を打ち破れないことも山積しています。

具体例を一つ挙げると

町内の各遺跡から出土した遺物が整理も不十分なまま倉庫に積み上げられています。調査報告書として公開された情報も専門家向けであることは否めず、アクセス向上も道半ばです。

これはうちの組織だけの問題ではなく、全国的な問題という側面もあります。

歴史研究、文化財の保存と活用には人員も予算も不足しているのは日本全体の問題なのです。

より詳細な課題は個別のnoteでシェアしていきます。

4、理想

歴史に興味がある人たちに最新の情報がスムーズに届けられます。

歴史文化の情報が広く公開されるようになれば、ファンが増えることが予想されます。

歴史の情報を必要とする人の母数も増えるでしょう。

需要が高まれば予算や人員が増え、調査研究が進展し、また新たな情報が得られるようになります。

このような好循環を生み出すことが目標です。

歴史文化の価値を高く評価する社会。

結局は自分が好きなモノが社会からも高く評価される社会にしたい。

自分が実現したいこと、それは書き出してみるとても単純なことでした。

#エッセイ #歴史 #毎日更新


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