第688回 2020/3/2〜9の歴史ニュース
1、今週も淡々と
毎週月曜日はフォロワーさんたちがTLに流してくれた
歴史ニュースをまとめてご紹介します。
一回につき10件程度ご紹介に留めていますので
少しタイムラグが発生しているのはご容赦ください。
ヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。
2、企画展示のスケジュールは変更の可能性あり
①兵庫県丹波市で昭和後期まで使われていた亡骸を運ぶために「輿」が処分される見通し R71 C
②大阪府の大阪歴史博物館で展覧会『猿描き狙仙三兄弟』を開催。4月5日まで R8
③愛媛県新居浜市の愛媛県総合科学博物館で「理科室の宝物―学校収蔵標本から地域の自然を再考する―」を開催。4月5日まで R72 C
④福井県福井市文化財保護センターで福井城跡で出土した笏谷石製の水路などを展示 R14
⑤岡山大学と国立歴史民俗博物館が連携協定を締結 R7 C
⑥7万4000年前のインドネシアで大噴火以前から人類が生きていたことが石器の出土で判明 R24
⑦千葉工業大学の研究チームがツタンカーメンの鉄剣を分析 R12
⑧福岡県宗像市の宗像大社が沖ノ島から出土したガラス製品が現在のイラク由来のものであると発表 R12
⑨海洋研究開発機構が過去4400年間の東京湾付近の気温の詳細な変化の再現に成功 R33
⑩東京都渋谷区の太田記念美術館で「十二支が合体した浮世絵」が話題 R19
3、わずかな昔も遠くなり
いかがだったでしょうか。
貴方が気になる話題もあったでしょうか。
最もリアクションが多かったのは③の学校標本の話題。
小学校時代に謎の展示物があった記憶ありませんか?
かくいう私も学校の中庭になぜか竪穴住居が復元されていたことを思い出します。
前職は政令市だったので市内の学校にどの資料を貸し出しているか
ちゃんと台帳で管理されていましたし、更新の手続きがなされていました。
これだと散逸とか毀損の恐れはだいぶ無くなるのですが
学校は熱心な先生がいても異動もあったりしてうまく引き継がれないことがありますから、ホンモノの資料を展示するのは慎重にならざるをえません。
現職では基本的に出前授業という形で縄文土器やらを持って出かけて
ホンモノに触れてもらうことにしています。
1年中飾りっぱなしよりも大事なモノ感があっていいのかもしれませんが。
次にリアクションが多かったのは①の民俗資料の話題。
わずか50年ほど昔の話ですが
今みたいに葬儀屋さんが一から10までやってくれるような形ではなく、
村を挙げて故人を送り出すことが行われていた時代。
墓地までの道のりを行列を組んでいく姿は
もう古い写真でしかみることができません。
どのような持物があったのかも地域性が見られるなど学問的には非常に関心が高い話題。
とはいえ輿そのものを永久的に保存するのはコスト面では負担が残ります。
地域で維持できなくなれば、自治体の歴史資料館で、
というのは自然な流れかと思いますが
どこの館も収蔵スペースも管理コストも余裕がなくなってきているのが実情。
かさばる民俗資料には受難の時代が続きそうです。
今週もまた様々な歴史ニュースに触れることができるでしょうか。
本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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