第1199回 2021/10/12〜18の歴史ニュース

1、気づいた時には

今日は久しぶりに1日現場作業で外にいたのですが、夕方四時過ぎがくらいから急に視界が悪くなって、土の色の判別が辛くなってきました。

tweetしたら、それは老眼だよって言われてしまいました。

寄る年波には勝てませんね。

さて今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

ちなみに前回はこちら。

2、ニュースヘッドライン

①エルサルバドルのサンアドレス遺跡で人工的に積み上げられたと考えられる厚さ約5メートルにもなる真っ白な火山灰の堆積を発見 R7

②奈良県王子町で「第1回全国だるまさんがころんだ選手権大会」の参加者を募集 R3

③鳥取県岩美町で明治時代創建の旧岩井小学校校舎で解体撤去か保存か

R5

④大分県中津市の市立歴史博物館でひたすら古墳を愛(め)でる展」を開催 R5

⑤新潟県阿賀野市の土橋遺跡で縄文時代後期の特殊な埋葬方法の墓を発見 R12


⑥中国湖南省常徳市澧県の鶏叫城遺跡で保存状態のよい4800年前の木造建築跡を発見 R6

⑦宮城県多賀城市の東北歴史博物館所蔵の漆紙文書が国重要文化財指定へ R30 C

⑧オーストリアの世界最古の岩塩坑・ハルシュタットで見つかった2700年前の排泄物を分析し、ブルーチーズとビールを摂取していた可能性を指摘 R30 C

⑨熊本県益城町交流情報センターミナテラスで2016年の熊本地震の復旧工事で見つかった文化財などを展示する企画展を開催 R18

⑩長野県中野市の旧家から明治時代の枢密院に関係する資料を発見 R18

3、発想を読む

いかがだったでしょうか。

みなさまの気になる話題もあったでしょうか。

個人的にはやはり地元ミヤギの漆紙文書が重要文化財になったことを取り上げたいと思います。

古代の役所で漆の蓋に使っていた反故紙が、ついに国の指定を受けるとは。

実は多賀城の創建は724年ですので、あと3年で1300年の記念を迎えます。

それに合わせたイベントなども次々企画されており、その活動に追い風を吹かせるような話題でしたね。

文化庁がその辺りを忖度してくれたのでしょうか。

出土してからもはや半世紀を過ぎたその筋では有名な資料です。

「いつか重要文化財指定を」と考えられていて、記念の年が近づいたちょうどいいタイミングだから、っていう選定もあるのでしょうか。

あとはだるまさんが転んだで文化振興、地域活性化を図ろうという②の話題は驚きでしたね。

開催は来月ですが、続報に期待ですね。

開発されたグッズと元となった資料を並べて展示する、という④の企画も斬新で、発想力の優れた学芸員の存在を感じます。

普段博物館を敷居の高い場所だと思っているような層にもリーチすることができればすごくいい結果になりそうです。

最後に⑩の新資料の発見に関する話題。

家系をさかのぼっても国家の中枢機関とのつながりは見つからない。

と記事にありますから

純粋に史料として価値がある、という判断のみで収集され、受け継がれてきたことになりますから、驚きです。

史料を後世に残そうとする強い意志の力。

刺激を受けて私も精進していきたいところです。


本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。








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