第1379回 2023/6/26〜7/9の歴史ニュース

1,夏休み前の一仕事

7月5・6日に大きなイベントが終わり、仕事的にはちょっと落ち着いた感じです。

さて、いつものようにヘッドラインの後ろのRはTwitterでシェアした時のリアクション数、コメントが付いたらCと表記しています。

前回はこちら。

2,ニュースヘッドライン

①鳥取県米子市の尾高城址で石垣跡を新たに発見 R5

②滋賀県多賀町の大門池南遺跡で平安時代初期に鋳造された銅銭「隆平永宝」が出土 R11

③千葉県文書館で初代県令の柴原和が推進した子育て施策を紹介する企画展R2

④京都府京丹後市立丹後古代の里資料館の企画展「浜詰遺跡に生きた縄文人~京都府下唯一の貝塚を探る~」を開催 R14 C

⑤島根県出雲市の出雲弥生の森博物館で企画展「ハエのさなぎから探る古代の葬式」を開催 R16

⑥独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所は、石碑に刻まれた文字や文様に光を当ててその影から拓本をとるスマートフォン用アプリ「ひかり拓本」正式リリース R10

⑦フランス北西部ブルターニュ地方、カルナックの畑にあった先史時代の石の遺構が、ホームセンター建設のために破壊される R14

⑧長野県筑北村で行われた収蔵物の村民無償譲渡による活用保存の取り組みの調査へ R9

⑨群馬県安中市で事前の発掘調査で遺構が見つかったため、新庁舎建設地を変更へ R7

⑩奈良文化財研究所で木簡研究が進む R16

3、先入観はどんどん崩そう

いかがだったでしょうか。

皆様の気になる話題もありましたでしょうか。

個人的にはなにをおいても⑥の話題。

早速インストールしてやってみました。

まだまだ試行錯誤の途中ですが、拓本があまりの速さで採れることは驚きです。

今後も定期的に取得した画像をUPしていきます。

続いては③の話題でしょうか。

江戸時代には飢饉の時期には「口減し」が横行し、仙台藩でもそれを食い止めようとさまざまな施策が試みられたことが知られています。

こちらは明治維新後ですが

旧木更津県と旧印旛県の出生児数をあわせると明治5年は1万9000人弱でしたが、柴原が県令になったあとの明治6年は2万9000人余りと1.5倍以上に増えました。

というから驚きです。

現在どこぞの国で実施されている「異次元の少子化対策」なんて絵空事に聞こえてしまうような強烈な成果ですね。

最後に触れておきたいのは④の話題。

京都府の海岸線がそれほど長くないことはイメージしていましたが

縄文時代の貝塚が1つしかない、というのは想定外でした。

確かに縄文時代の遺跡の分布密度は東高西低だというのも頭ではわかっているものの、

日本海側には能登や若狭に豊かな縄文文化を証明する遺跡があるものですから

その流れで京都府にも、と思い込んでいました。

歴史ニュースを集めると色々な先入観も崩れていいですね。

本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。


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