第1237回 2021年の歴史ニュース その4 日本国内 展示公開編
1、思い残すことなく新年を迎えたい
今年も残すところあと2日。
一年の歴史ニュースまとめも4回目になりました。
私の実家では正月に「歳神様」をお迎えするのに1日飾りはよくない!
ということで30日に正月を迎える準備をするのが恒例になっています。
出しっぱなしになっていたクリスマスツリーも片付けて、
大掃除をし始めましたが、結局目標の半分くらいまでしか進みませんでした。
明日の大晦日にももう少し掃除をして、スッキリして新年を迎えたいところです。
2、悲喜交々
①群馬県東吾妻町のJR群馬原町駅南側に「岩櫃真田忍者ミュージアム」がオープン
②山口県岩国市で資料館を集約し、新博物館建設へ
③山形県寒河江市に国指定史跡・慈恩寺旧境内の魅力と価値を伝えるガイダンス交流拠点施設「慈恩寺テラス」が完成
④江戸東京博物館で「発掘された日本列島2021」が開幕
⑤東京表参道の「441」で「MINO SOIL Archaeology of Mino」を開催
⑥東京国立近代美術館で柳宗悦没後60年記念展「民藝の100年」を開催
⑦石川県小松市立博物館で博物館、美術館、埋蔵文化財センターの所蔵品の中から不思議な資料を集めた企画展「なにこれの小部屋」を開催。6月27日まで
⑧静岡県静岡市の久能山東照宮で特別展「徳川家康と歴代将軍~国宝・久能山東照宮の名宝~」
⑨滋賀県立琵琶湖博物館で湖底の地層にできる 堆積たいせき 物のしま模様「 年縞ねんこう 」を紹介する展示
⑩大分県中津市の市立歴史博物館で「ひたすら古墳を愛(め)でる展」を開催
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2021/10/10/JD0060700649
3、来年これだけは
いかがだったでしょうか。
今年も新たに開館した施設もあれば、統廃合にあった資料館も見られました。
昨今の状況からすれば行政のスリム化圧力はさらに高まるでしょうから
資料館の統廃合は加速していくことと思います。
②のようにただ閉館、というだけではなく統合して新たな施設を、という形であればまだ希望が持てそうな気がします。
閉館しても資料の移管先も決まらず、死蔵まっしぐらというところもあるでしょうから。
企画展で注目したのは新しい切り口、視点を打ち出していたもの。そして新たな客層の取り組みに積極的なもの。
例えば⑤は普段、歴史や文化財とは縁がないようなところで、やきものの材料となる土の展示を行ったというのが妙に印象に残りました。
そして⑩のミュージアムグッズにフォーカスした展示。これも今までにない発想のものでしょう。
どうしても10件に入れられなかったのですが
千葉の国立歴史博物館では特集展示として
「海の帝国琉球 八重山・宮古・奄美からみた中世」
「アイヌ文化へのまなざし-N.G.マンローの写真コレクションを中心に-」
と北と南の文化を取り上げていたのは印象的でした。
そして今回取り上げた話題はどれも自分の目で確かめられたものはないというのが悲しい。
特に⑥の民藝の100年展はまだ会期が残っているのでなんとしても見にいきたい!
新年の目標が一つできてしまいましたね。
本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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