第1362回 2023/1/31〜2/7の歴史ニュース

1、非日常がまた

関西に続いて、ミヤギの石巻湾にも鯨が漂着しました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/80f161a8af311412e52bb7de846826b93ef04710

世が世なら解体されて骨まで利用されたのかもしれませんが

埋めるしかできない、というのは少し悲しいですね。

そしてまたまた大きな災害が報じられました。

早速我が国からも東京消防庁が派遣されるとのこと。

日本の誇りを背負って最前線に向かわれる方々に、敬意を表します。

さて、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

ちなみに前回はこちら。

2、ニュースヘッドライン

①日本考古学協会が広島市へ要望書を提出 R5

②埼玉県川越市で市指定文化財が全焼 R7

③東京都中野区の山崎記念中野区立歴史民俗資料館で館蔵品展「中野区史ができるまで」を開催。2月28日まで R4

④テレビ朝日が1959年の発掘調査の動画を発見 R20

⑤福島県柳津町の資料館で再整理の結果、土偶が2つ付いた縄文土器を発見 R10

⑥エジプト・カイロ近郊のファラオの墓地で古王国時代の神官の墓を新たに発見 R18

⑦東京都渋谷区の太田美術館で展覧会「広重おじさん図譜」を開催。3月26日まで R3

⑧奈良県大和郡山市でマリア観音?を発見 R13

⑨福岡市の西南学院大学博物館で特別展「掘り出された祈り―考古学からみた筑前・筑後のキリシタン」を開催。3月11日まで R7

⑩和歌山市の和歌浦天満宮で、金属製の「真榊」を発見 R12

3、秘すれば花

いかがだったでしょうか。

みなさまの気になる話題もあったでしょうか。

個人的には①の広島のニュースが一番印象的でした。

私自身も所属している学会のことですし、途中経過も学会通信などで目にしてきました。

政令指定都市なのに専門職員を有していなかった、というのには驚きです。

もちろん発掘調査をやる外郭団体は存在しておりましたが、本庁にももちろん専門家がいて然るべきでしょうね。

そして世界遺産としても特筆される、原爆遺構を持つ市でありながら、今回ようやく

本年(2022年)7月からは明治期以降の主要な軍関係の機関・施設跡等についても、埋蔵文化財として取り扱う範囲とするよう基準の改正を行った

と言うことですので、ちょっと遅きに失する感がありますね。

今後も行方を注視していきたいと思います。

あとは⑦の「おじさん」特集。

おじさん視点だからこそ選ばれた、普段展示されることの少ないレアな作品も展示する。

というキャッチフレーズには自分もその一部である「おじさん」として気になります。

おじさんが好意的にとらえられる場面はそれほど多くはないものですから、

今回の企画展でちょっとでも印象が良くなると嬉しいですね。

そして今回は偶然にもキリシタン関連の話題が2件もピックアップされました。

幕末から明治初期のキリシタン弾圧「浦上四番崩れ」で、長崎市浦上地区のキリシタンが流された地域の一つだった奈良県大和郡山市

ということも初めて知りました。

隠されていたからこそ、これからまた見つかる資料があるのかも知れませんね。

本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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