第172回 月松島と宮城野萩
1、地元民はCMの音楽も諳んじている
ミヤギの土産物として定番の
ご存知ですか?
ずんだ餅や牛タンと並んで宮城の食として知名度がある貴重な存在。
各地に類似品の「◯◯の月」というお菓子がありますが、萩の月が元祖だと思っています。
地元のお土産品ってどこかに持っていくことはあってもあまり食べる機会がないのですが
たまたま今日もらったので紹介したいと思います。
実は当初は高級品のイメージを出すという目的から、小包装として箱があり、相当な過剰包装ということも特徴です。
2、名前に込められた想い
なんでもシュークリームとカステラを合わせたイメージとのこと。
常温で持ち運びができますし、
冬には凍らせてアイスのようにしても、冬にはレンジで温めても美味です。
萩の月という名称については
宮城野は歌枕としても知られるますし、萩の名所でもありました。
また月は伊達政宗が松島からの月を愛したとされますし、
「おくのほそ道」を著した松尾芭蕉も
松島の月まづこころにかかりて
と旅の目的としてくれています。
つまり宮城の自然の中でもトップクラスに知名度のあるものにあやかって名付けられた、ということなのでしょう。
3、地元名産の食に対する本音
実は牛タンも地元民はしょっちゅう食べるわけでもありません。好きなので県外からの客をもてなす時や、BBQをやるときには外せませんが、ハレの日のもの、という感じでしょうか。
ずんだ餅は、幼少の頃に祖母の作った甘さMAXのものを食べたことがトラウマになって、今でもあんまり好きではありません。
だって枝豆を潰して甘くした飲み物ですよ?
普通に塩ふっておつまみにした方が…と思ってしまいます。
松島の名産といえば牡蠣もありますが、これも好き嫌いの別れるものですし、食べ放題にはよほど好きな人でないと誘えないですしね。
ミヤギはなかなか気軽におススメできる食が少ないな、と普段から考えています。
その点、萩の月は胸を張っておススメできます。
歴史の話とは全くずれますが、お菓子については誇れるものが他にもあります。
これも地域性と言うのかもしれません。
皆様のところはいかがでしょうか。
地元の方から聞く商売っけのない、リアルな声を聞くのも面白いですよね。
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