第686回 最強の将軍ゆかりの観音霊場

1、神仏にすがるのも悪くない

疫病のせいで自粛ムードが蔓延していますね。

私自身も思うようにいかないことが多く、

ついイライラを誰かのせいにしたくなってしまいます。

人混みを避け、換気できる場所であれば外出してもいい、ということであれば

山奥の寺社以上に適したところはありませんね。

疫病の鎮静化を祈願しようと観音巡りに出かけました。

2、観音様に救いを求めて

奥州三観音と並び称された、

坂上田村麻呂ゆかりの観音霊場。

その中の一つは松島町にある富山観音。

以前ご紹介したので今回は割愛しますが、

表参道が整備されて歩きやすくなったのでぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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個人的には整備前の古道感たっぷりの方が好きでしたが。

さて、次に訪れたのは石巻市にある牧山観音。

現在は梅渓寺という曹洞宗のお寺になっています。

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現在では観光地化されていない様子だったのでぐるっと一回りして

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隣の零羊崎神社に向かいました。

あとで調べてみると

明治初頭に発令された神仏分離令により長禅寺は廃寺となり、堂宇は零羊崎神社の社殿、僧侶は零羊崎神社の神官に還俗し、長禅寺の仏像や仏具は同じ牧山に境内を構えていた梅渓寺に遷され奥州33観音霊場の第8番札所も梅渓寺が引き継ぎました。

とのことで、直接田村麻呂創建の由緒を引き継いだ長禅寺というお寺が廃寺になっていたようでした。

3、石材の宝庫でもある

ようやく本題の零羊崎(ひつじさき)神社をご紹介。

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諸説あるものの、『延喜式神名帳』に名神大社に列している神社に比定されています。

奥州藤原氏や葛西氏など近隣の領主の庇護を受け、江戸時代には伊達家からの黒印状も得ていたようです。

ただし、江戸時代の地誌である『封内名蹟志』や『奥羽観蹟聞老志』には宮社がなく叢祠のみになっている、とあります。

つまり先ほど述べた牧山観音、坂上田村麻呂が創建に関わる、鷲峯山長全寺が中心となっていたようです。

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本堂も現在は本殿および拝殿(上写真)となり、

秋田県の太平山三吉神社より勧請されたとされる三吉神社や

長禅寺中興の祖である栄存法印を祀る栄存神社、

古婦木稲荷神社、道祖神社など多数のお社が山内に散在しています。

稲荷神社の扁額?は地元石材である稲井石を使っていたり

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道祖神の祠の周りにある石碑にはなかなかリアルな造形がみられたり(モザイクなしで大丈夫かな?)

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文化年間の宝篋印塔など様々な石造物があり

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次回訪れる時には石巻市史などを片手にじっくり見て回りたいと思いましたね。

4、

いかがだったでしょうか。

零羊崎神社までは車で行けますが、途中の道はかなり狭いところもあり、

すれ違う車が多かったりすると不安があるかもしれません。

広大な庭園も整備されており

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花の咲く頃や紅葉の時期には混雑するのかもしれません。

豊かな自然と、歴史ある信仰の地を訪れたおかげで

だいぶ気持ちが晴れました。

こんな過ごし方おすすめです。

本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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