第1447回 街に響く一番太鼓

1、正月から演技がいいね

お正月初笑いに行きました。

https://x.com/tunawtaridori/status/1742416818701246887?s=20

1月3日に仙台は一番町にある寄席、魅知国定席花座(はなざ)で開催された正月初席を観覧してきました。

花座というのは、東京で言えば浅草演芸ホールでしょうか。

https://www.asakusaengei.com

もちろん規模は比べ物にならない、

最大40席という小規模なホールですが、

逆にお客さんの一体感も感じられていい雰囲気です。

実は仕事でお付き合いのある方たちが運営側にいて、

仙台の街中に、仙台に定席、つまり常設の寄席ができた、というのは知っていたのですが、数年越しに訪れることができた、と言うことになります。

普段は自分が企画して声がけなんかすることないのに、職場の仲間を誘ってまで行ってきました。

2024年をいい年にしたい、という気持ちもありました。

期待通り楽しむことができましたので、少し紹介していきたいと思います。

2、バラエティに富んだ構成

前座は桂しゅう治さんの落語。

ちょっとセリフが飛んじゃうのもご愛嬌。

続く柳亭信楽さんはマクラで

師匠の師匠に当たる四代目柳亭痴楽さんという人が考案した「痴楽綴り方狂室」の中から

「恋の山手線」を披露してくれました。

みなさんは聞いたことありますでしょうか。

要は山手線の駅名をダジャレ風に使ったリズミカルな文章で

駅名が覚えられるようなものになっています。

個人の方のブログですが引用されていたので、こちらをご覧ください。

https://ameblo.jp/rakugogakushi/entry-12529088921.html

披露された新作落語も珠玉のネタで、大いに笑わせていただきました。

尺八の大友憧山さんは、お正月定番の「春の海」から始まって、

ポップな曲までなんでもこなすエンターテイナーでした。

なんと「尺八はっちゃん」という名前でTiktok配信もやられているそう。

https://www.tiktok.com/@syakuhacchan

中入り前に登場した六花亭遊花さんは定番の東北弁落語。

安定した笑いを振りまいてくれました。

マジックで登場したけんけんさんは

穏やかな語り口で親しみやすい雰囲気を作り

おちゃらけたネタで油断させておいて、サラッと凄技を繰り出すのがクセになりますね。

これは子どもにも大ウケですね。

今回の公演の舞台裏をYouTubeで公開されていて、

https://www.youtube.com/watch?v=I2SRaI0ghjk

発信に力を入れらていますね。

Xでつぶやいたら、エゴサした出演者さんからすぐいいねがついたのが驚きです。

トリは三遊亭遊雀。

さすが熟練の話芸で古典落語を見せてくれました。


3、街中の華


みなさん、寄席を支えるのはお客様ですよ!と必死に訴えてらしたので

また別な方を誘って訪れたいですね。

そうそう、演者さんの一人が、

昔は仙台の街中に歌舞伎座もあって、休憩時間にそぞろ歩きする女形の役者さんの姿も見えて風情があったんだそうですよ。

というお話をされていました。

もちろん私がものごころついた頃はすでにそんな雰囲気はなかったので

自治体史などで調べるレベルのことかと思います。

いずれ機会をみて報告したいと思います。

こういうきっかけで調べたことから面白い方に広がっていくことがあるんですよね。

花座は一番太鼓という開演を知らせる太鼓が街に活気を与えてくれています。

この笑い声を生む素敵な施設がもっと地域を盛り上げてくれるようになると期待しています。

本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。


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