第765回 2020/5/26〜6/1の歴史ニュース
1、祝賀ムード?
日本における新型コロナウィルスの感染拡大が落ち着いてきたことから
各地で青色のライトアップや、ブルーインパルスの曲芸飛行など
医療従事者への感謝の気持ちを込めた取り組みが盛んに行われていますね。
今夜は全国各地で花火も上がっていたようですし。
なぜ青色か、と気になって調べてみると
手術中に血液の赤色を見続ける医療従事者の視覚を補うため
というところから来ているようですよ。
さて、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。
ちなみに前回はこちら。
2、日本の話題も増えてきた
①中国湖南省文物考古研究所は寧郷市壩塘鎮南芬塘村楊家湾の古代墓群で、後漢時代の墓と北宋時代の夫婦合葬墓が見つかったと発表 R14
②イスラエルのケセム洞窟から、石器時代の残りものと思われる骨髄たっぷりの骨を発見 R12 C
③千葉県船橋市「玉川旅館」(登録文化財)が解体へ R6
④東京国立博物館が6月2日に再開することを発表 R20
⑤英・アレン考古学研究所により、独・ベルリンにある駐車場の地下から、中世時代の大虐殺を証明する大量の遺骨が発見 R16
⑥中国河南省の三門峡市文物考古研究所の考古学者が市内の発掘現場で、首を曲げたハクチョウの頭部をかたどった青銅製のつぼを発見 R5
⑦滋賀県長浜市の明楽寺で、本堂の壁面の絵の下から、下張りとして使用されていた約1000枚の「下張り文書」を発見 R36
⑧鳥取県鳥取市の鳥取城中ノ御門跡でトイレ遺構を発見 R16
⑨遺構の「立体剥ぎ取り」技法で京都市のスタジオ三十三に注目が集まる R10 C
3、外の人より中の人に愛されてこそ
いかがだったでしょうか。
博物館の再開情報も多くなっており、明るい兆しが見え始めたことに安堵しています。
相変わらず中国の発掘調査成果が次々と上がっていますね。
かの国の考古学の進展が目覚ましく、いずれ日本考古学にも影響がじわじわと出てきそうですね。
やっぱり中国語の研究成果を原語で読めるようにならないとだめかなぁ。
かつて日本の考古学者がアジア各地で発掘調査を主導していたのが遠い昔に思えてきます。
そして③でも触れたように、観光施設や宿泊施設などどして今も活用されている、登録文化財等はこのコロナ禍によって経済的な理由で維持が困難になる事例が増えていくのでしょうか。
海外からのお客様も含めて、どんどん観光客を呼び寄せよう、というスタイルの観光業をこれからもできるかは不透明だと思います。
地域に大事にされ、地域での活用が主となっているような利活用をされている文化財であれば、
外貨を稼ぐより地域に愛されることを第一に考える時なのかもしれません。
本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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