第1261回 2022/2/8〜14の歴史ニュース

1、もっと気を遣わなくていいイベントならいいのに

三連休明けの月曜日、なかなか気持ちのスイッチが入らず、頭も回らなかったですが、ようやく1日を乗り切れそうです。

なんか世間では甘いお菓子をもらえるイベントがあったようですが…

気を取り直して今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

ちなみに前回はこちら。

2、ニュースヘッドライン

①大阪市の法善寺で石像のコケが剥がされる R5

②千葉市の加曽利貝塚で新博物館の基本計画を策定 R15

③栃木県鹿沼市の市民文化センター多目的ギャラリーで企画展「災禍の祈り」を開催 2月13日まで R8 C

④群馬県高崎市の多胡碑周辺の発掘調査で銅鏡が出土 R7

⑤長崎県佐世保市の鎮守府関連遺構の発掘調査 R19

⑥青森県南部町の聖寿寺館跡からクマの犬歯を加工した中世アイヌ文化の装飾品が出土 R9

⑦高知県須崎市で弘法大師・空海にゆかりがあるとされる伝説の巨大な岩を発見 R5

⑧名古屋市の老舗料亭「 松楓閣 」(国登録文化財建造物)が閉館へ R13

⑨富山市の水墨美術館で企画展「尾長良範 筆あとから」を開催 R7

⑩岐阜県白川村の宿泊施設が火災 R33 C

3、備えあっても

いかがだったでしょうか。

皆様の気になる話題もありましたでしょうか。

個人的には④を掘り下げたいところ。

「多胡碑」と聞いてピンとこない方も少なくないでしょうから少し補足すると

多胡碑は、奈良時代初めの和銅[わどう]4(711)年に上野国の14番目の郡として、多胡郡が建郡されたことを記念して建てられた石碑です。

高さ150センチほどもある迫力ある石碑で

「多胡郡」という行政区分がどうやってできたのか、

そこには渡来人と見られる「羊」という人物が深く関わってきたことが

簡潔に記されています。

全国でも古代の石碑が18基しか確認されていない中にあって、この周辺には「山上碑」「金井沢碑」と併せて3基も集中して遺っている稀有な地域です。

山上碑のすぐそばには古墳があり、深い関連が示されていますので

多胡碑も同様な構造である可能性は高いと思われます。

現在では塚状の地形が確認できないものの、古墳の副葬品として多く用いられる銅鏡が出土したことから。その可能性が高まった、ということになります。

政治的な功績を検証する石碑をお墓とセットで建てる、そんな組み合わせが実は各地にあって、たまたま現存するのがこの地域だけなのか

もしくはその構造がこの地域特有なのか

それは今後明らかになっていくことでしょう。

続いては⑩の話題でしょうか。

日本の伝統的な建築は可燃性のものばかりなので、一度火災になったら命取りです。

国からも口を酸っぱくして防災マニュアルや消火設備の整備を行うように指導をされてきました。

それでもいつ起こるのかわからないのが怖いところ。

ニュース映像で地域住民とおぼしき方も危惧されていました。

合掌造りの建物に燃え移ったら全滅だ…

だからこそ強い防火意識が根付いているのでしょうね。

大雪で消防車が入って来れないことなども想定して…

色々な状況に応じたシュミレーションをする必要がありそうですね。


本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。


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