第1269回 2022/3/8〜14の歴史ニュース
1、もうすぐ春ですね
今日のミヤギはとっても暖かい1日でした。
花粉もたくさん飛んでいるようで、すでに被害の声が聞かれました。
梅の蕾も膨らみ咲くのが待ち遠しいところ。
さて、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。
ちなみに前回はこちら。
2、ニュースヘッドライン
①中国上海市の崇明横沙島北東部の海底に沈む沈没船「長江口2号」引き揚げ開始 R11 C
②長野県諏訪市博物館で特別展「諏訪信仰と御柱」を開催 R5 C
③佐賀県有田町歴史民俗資料館の企画展、「そうだったんだ! 有田内山まるわかり」展が好評につき会期延長へ R1
④これまでに刊行した『鹿児島県史料』の一部をPDFファイルで公開 R26 C
⑤沖縄県那覇市の工事現場で県道下から古い石橋が出現 R6
⑥栃木県大田原市の国史跡・上侍塚古墳で、徳川光圀が330年前の発掘時に行った周溝の掘り直しの跡を発見 R8
⑦京都市考古資料館でNHKの大河ドラマ、「鎌倉殿の13人」の関連展示。6月13日まで R6
⑧キルギス共和国で人骨を分析し、西方由来のキビを食糧としていたことが判明 R14
⑨兵庫県丹波篠山市の武家屋敷安間家史料館で企画展「明治時代の教科書」を開催 R7
⑩岐阜県可児郡御嵩町の産業廃棄物処分場問題の顛末を記したノンフィクション本を巡り、町立図書館で貸し出し中止で R3
3、文化を軽視する町は
いかがだったでしょうか。
皆様の気になる話題もあったでしょうか。
個人的にはなんと言っても④の資料公開の話題。
先日の会津藩資料に引き続き、研究を大いに進展させるであろう基礎資料の共有が進みそうです。
図書館すらコロナ禍で閉館になる時代。
郷土資料の需要はきっとネットで高まっていくことと思います。
早く我が県でもここまで行ってほしいところです。
オープンデータは社会の流れ。
郷土資料までそこに含む、という意識はなかなか持たれづらいと思いますが
声を上げていくことで流れが生まれてくれるといいですね。
一方で逆行するような話題が⑩。
内容がでたらめだろうと、プライバシーの侵害があろうと
首長にはその本を図書館から取り除く、という権限がある、という前例を作ってしまうのは悪手この上ないですね。
せめて外部の有識者も含むような委員会に諮問した結果、という形を取れればまだマシですが、記事に掲載された町長の議会での発言を見る限り…
「表現の自由が侵される町」という印象が広まってしまうだけでも
どれだけの損害を与えることになるのか、思いが至らないのでしょうかね。
地方自治の悪い面が表に出てしまった形です。
文化芸術や図書館行政、というのはどうしても優先順位が低くなって
町政の中心にいる人からは軽視されてしまいがちですが
逆に意識高い施策を行なっている自治体も少なくありません。
この辺りに生き残れるかどうかの分かれ目があるかと思うのですが、いかがでしょうか。
本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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