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Netflix 「ラブイズブラインドJAPAN 」 1~5話(pods内)~ネタバレできるだけしないように若干心理学っぽく語る~

正直こんなにハマるとはおもっていなかった。聞き流し程度で見ようかと思っていたが、見ているうちにひとりひとりの感情の動きの面白さに引き寄せられてしまった。

そもそも、初めは「そんな顔も見ずに運命の人を探すなんて大丈夫か」と思っていたのが本音である。もちろん「人は顔じゃない」「外見よりも内面」と思うことはあるが、かといって結婚という場合、「まったく外見を気にしない」というのは無理があるのではないかと。

でも、そういった点でこのプログラムはきちんと、告白の後、バカンスや同棲期間があるので、そこまで見れるのがおもしろいところ。初めに会話のみで繋がった相手と実際対面して外見を確認したとき、そしてその後性格を深く知っていったときにお互いにどういう変化があるかというのは非常におもしろいテーマだと思う。

※今回のレビューはバカンス前のpods内から告白シーンと初対面シーンまで。
極力ネタバレはしたくないのだがしてしまうところも多少のネタバレは含むと思います。

■自分のコンプレックスを話すシーン
やはり自分のコンプレックスを好意のある相手に伝えるというのはハードルが高い。最初は嫌われないようにと思うからマイナスなことは話さないし、好意が大きくなるにつれ、言い出しにくくなる。その狭間で心は揺れ動いて、考えてしまう。時間が経つほどきついのはわかっているのに・・というところ。
そしてもう一つ気になった点。何人かが、自分の離婚歴について話す場面があったのだが。その時、「そういうの気にしない」という返答がほとんどだった。もちろんこれは正直な気持ちだと思うしすごく、相手の気持ちを想えているんだなと思ったのだが、でも「離婚を気にしない」≒「離婚のハードルが低い」≒「自分も離婚しようと思ったらする」という図式にはならないのだろうかと心配になった。
それにしてもコンプレックスを話してくれた相手に対し「ありがとうそういう話をしてくれて」という返答はすごく嬉しいだろうなと思った。そんなことを自分が言われたらなんとなく救われた気がするだろうなと。

■相手を傷つけないように話す癖、空気を読みすぎる癖
これは非常に興味深かった。仕事柄などもあるかもしれないが一定の人にはすごく響く言葉なのではないかと思う。「自分の言いたいことを言う」のだけれど、その前にこの相手を傷つけないとか空気を読むというのが最初にきてしまう。結果自分の言いたいことがうまく伝わらない。でもそれはそれでよいと思うし、相手もきっとそれをわかっているのだと思うけれど。そこには距離が生まれてしまう。これは本当に治しづらい癖というか、たぶん経験が増えれば触れる程、より強くなる癖だと思う。

■初めて言うからは信用できない
相手が「こういう話は初めて」っていうのを色んな人に言っているから信用できない。それが口癖になっているんだと思うと分析しているシーン。これはすごく偏見だがこういう分析をする人というかできる人は自分もそういう部分があるのかなと思ってしまう。相手の嫌な部分は鏡かもしれないのでそれが目に付くというのは自分のことでもあるんじゃないかなと。

■気を使わない関係性
最後のほうで女性陣から「はじめからこの人に気を遣わなかった」「自然でいられた」「楽だった」というワードが増えていったのがすごく印象的だった。これが恋愛だったらまた違う結果になっただろうなと思うがやはり結婚というのは長く一緒にいるというイメージが頭をよぎるんだろうなと

■譲れない部分
趣味が合う、気が合うというのは大事だが、譲れない部分を受け入れられるかというところも最後のほうでは重要になってくる。これはまさに、過去より未来に向けた話なのだが、ここが合わない人とは確かに絶対長くは続かないと思う。いろんな意味でこの質問は重要だなと。

■合理的に考えるタイプ
最短で結果にたどり着きたいという考え方。悪くはないんじゃないかなと思うけど、この状況だとすごくきつく聞こえてしまうかもしれないなと思う。ただこれをリスクを背負って言ったという点を評価している男性陣はすごいなと。

■自分の何に興味を持ってくれているか聞く
これを聞くのは楽しい。そういう事かって思える。でも答える側としては結構気を使うだろう質問。こう考えるとやっぱり質問されるより質問するほうが楽なのかと思う。受け身のほうが圧倒的に楽だと思っていたけど、人に色々聞いたほうが会話って気を使わないのかもしれないと感じたシーン。

■見た目のタイプ
似合っていればよいと思うし、似合ってなかったらこうしたほうが良いと言っちゃうと思うという返し方はけっこう良いと思う。変に相手を否定したりショックを与えることもく、なんとなくスマートな返答だなと。

■相手が家庭円満な家庭だと心苦しい

幼少期の経験から、幸せな家庭の人には自分の状況が理解してもらえないんじゃないかという話。これはちょっと切ないけどよく理解できる。相手の幸せさが眩しすぎるとそこに飛び込むのは勇気がいるし結果躊躇してしまうという話。本当は単純にそれを手に入れてしまえばよいのに、それを壊してしまうんじゃないかという大きな不安に駆られるのだろうなと。だったら同じ痛みを共有している相手のほうが楽なのじゃないかと。でもこれはどっちが正しいのか。難しいところ。

■涙の共有
会話をしている時に涙している人も多かった。涙を共有すると距離がグッと近づいたように感じるのだろうけど、これこそ一時的な感情の昂ぶりの部分でもあるのじゃないかと感じた。もちろんそういうのがきっかけになるのだろうけど、案外ほかの人にその話をしても涙はこぼれるのではないかと。

色々あるのだけれどここからはおもしろかったシーンをざっと

・美容師二人がやっぱり見た目を気にしているシーン
・プレゼンシーン(自分だったら苦手)→彼女対面したときのシーンからあまり外見好みじゃないんだろうなと思ってしまった。
・エリさんが相手の気持ちがわからなくて「突っ走っていたら恥ずかしい」がまさにその通りになってしまうシーン
・シュンタロウさんの自己分析と最後の本心を語ったシーン、アヤノさんのラストでの心の動き(手紙からのショウ君の態度)
・アツシさんの恋愛観(これはなかなかドンピシャっていう人以外には合わないかも)
・ぶっちゃけプリちゃんはこうなって良かったとのではないかと。(彼女の正直さは魅力)

などなどいろいろ本当に面白かったです。

次回はバカンス~の感想を書ければと思います。

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