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なにわ男子「The Answer」  切れそうな糸を手繰り寄せていく

正体が見えないものに想いを寄せて、手を伸ばすのは勇気がいる。でもそんなことをしている時はとても夢中で、何かを犠牲にすることすら厭わなくて。もしかしたらそれが面白くてその何かを追っているのかもしれない。絶対に普通の状態より、幸せが遠い状況なのに、幸せになれるって想う力はそういう時のほうが強かったりもする。というか、強く持ちたいと願う。


月夜に照らされた古城に12時の鐘の音が鳴り、コウモリがバサバサと飛んでいく。暗がりの城内で、王子の白い牙と片方の眼が赤く光り、歩いて暗闇に消えていく。という感じの良い意味でベタなイメージにハマれそうななにわ男子のセカンドシングル。
一回聞いただけで、前回の初心LOVEとは真逆のダークなイメージを打ち出してきたなという印象。デビュー曲から知った人に、「こんなに踊れるんだ」「パフォーマンスのレベルが高い」と思わせるには十分な内容。相変わらずのバランスの良さでセンターは道枝君だが、次々にメンバーがメインで歌うのも見ていて飽きない。
メロディーラインも二転三転するし、展開が早く追いつけなさそうになるのだが、サビがわかりやすくかっこいいのでうまくまとまっている感も強い。振り付けのキレも素晴らしく、その中でセンターの道枝君がゆっくり移動するポイントは余裕のカッコよさを感じる。

このグループには底力があると思っているのだが、フォーメーションを組んだ時にだれがジョーカーの位置になるかというのが難しいところ。本来であると道枝君がそこにハマりやすいと思うのだが、逆にセンターになれてしまうくらい華があるので裏センター選びが難しい。個人的には西畑大吾君を裏センターに置いて、壊しの雰囲気を持たせたら面白いと思うのだが、おそらくそれではもったいない気もするということでそうもしていない。
でもデビュー曲があれだけヒットして知名度もあるのだから、今のうちに実験的なフォーメーションで面白いことをするのもすごく見てみたいというのが正直なところ。

大橋君あたりをセンターにして、シンメで道枝、長尾、裏センターで西畑とか面白そう。
なかなか実現しなそうではあるが。

にしても金田一のドラマにはぴったりの曲で楽しみ、ぜひ見てみようと思う。

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