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大事にしたのは、セレンディピティ

リアルでの開催は4年ぶりとのことでしたが、実は初めてd-labに参加しました。
初日は、『服・ファッション』ワークショップでのサブ・ファシリ。二日目は、開発教育ファシリテーション」分科会でのグループ・ファシリ。ファシリ漬けの二日間は、とっても勉強になりました。

もう1つ大事な仕事が交流会の司会・進行でした。


学生時代のトラウマ

正直に言うと、学会や研究会の懇親会ってあまり良い思い出がありません。

院生だった当時、思い出されるシーンとしては、お偉い?先生のコップが乾けばすぐさまビールを注いで回ったり、お偉い?先生のお話に耳を傾け続けたり…学生がずっとやってる会を経験したことがあります。

こういうのが僕には一切できなかったわけです。今でもできないですけどね(笑)

他にも、「私立の先生方も来てるから、名刺渡しとくと、もしかしたら採用の時に有利に働くかもしれないよ」ある先輩からかけられたこの一言に、唖然としたのも…よーく覚えています。

そして、場から浮いてポツンと一人になったことは数知れません。

交流会の司会・進行という役割

コロナ後の交流会

d-labの交流会が、僕が学生時代に経験したような場になることは後にも先にも決してないわけですが…やっぱりトラウマ的な体験って、なかなか拭えないものなんですよ(笑) 

コロナ明けの交流会ということもあって、僕が一番意識していたことは、「旧知」の関係と「リアルはじめまして」の関係の方々の輪で留まってほしくない、ということでした。こうした輪って、もちろん大事なんですけど…50名以上の参加が見込まれていたから、きっと「はじめまして」の方がいる…こういう方たちがポツンとなることなく、「参加して良かった」「また参加したい」と思ってくれたら、この場はきっと優しい雰囲気で溢れたものになるだろうと考えました。

セレンディピティ

話題の『冒険の書 AI時代のアンラーニング』を読んでいたら、こんなことが書いてありました。

「Nine dots puzle」
 このパズルのゴールは、ペンを持ち上げることなく、同じ線を2回以上なぞることなく、4本以下の直線を使って9つの点をすべてつなげることです。
 このパズルは、9つの点をじっと見つめているだけでは答えがわからないようにできています。しかし視野をうんと広げると、解をつくることができます。この9つの点がつくり出してしまう「箱」の外へ大きくはみ出て伸びる線を引く必要があります。
 それは「異なる点と点を結ぶ」こと、つまり、様々な人々や世界とふれあうことだと思います。今までだったらつながらなかった点と点、すなわち、考え方や文化、発想などがまったくちがう人々と、まっさらな状態で交流するということです。
 素敵な偶然に出合ったり、予想外のものを発見したりすることを「セレンディピティ」と言いますが、まさに「異なる点と点を結ぶ」ことでセレンディピティが起こりやすくなる。つまり、これまでの常識を超えたアイデアやものの見方を得やすくなります。

『冒険の書 AI時代のアンラーニング』から抜粋

今回の交流会の趣旨説明として、これほどピッタリなものはないと思いました。せっかくだから、当日の会の中で紹介させてもらうことにしました。

その上で、はじめましての方たちで交流しながら、思ってもなかった共通点を発見できたら、ホッとするかなと思って、共通点探しのワークをやってみることにしました。

はじめましての方たちでグループをつくって、共通点をさがすワーク

セレンディピティを感じてもらえたでしょうか?!

当日を迎えるまで、何度も何度も相談をして、運営の皆さんにはご迷惑をおかけしちゃいました。ありがとうございました!

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