見出し画像

かくことで、しんどさの解像度を上げる

神さまを待っている、という本を読んで、辛くて途中でやめた。
一つでも階段を踏み外すと私も同じような未来を辿るかもしれないと思うからだ。
とても他人事とは思えない。

女性の貧困の物語で、友達の結婚式のご祝儀をギリギリ捻出するとか、派遣切りにあってじわじわ追い詰められていく様子がリアルに感じられた。

つつましく、丁寧に日々を過ごすことができたら私も幸せで、ありきたりの幸せを願っている。ただそれだけなのにね、多くは望んでいないのに。

今、私はいもうとと一緒に暮らしていて、二人暮らしはとても楽しい。
内装の綺麗さを優先して、2人で1LDK。手狭で自分の部屋がないからいくら仲がいいと言っても喧嘩することは多々ある。
それでも、1年ちょっと一緒に住むことでお互い歩み寄り、話し合いを重ねることでとても楽しい二人暮らしができている。

大学生の時、まだいもうとが上京しておらず、一人暮らしだった。すごく寂しかった。1人で暮らすことはもう無理だと思っているし、いもうとが大学を卒業すれば、付き合っていた恋人と同棲する予定だったため、私に一人暮らしは無縁だと思ってなぜか安心していた。信頼できる誰かと住むこと、これは私の人生にとって必要なものだったのに。

どうでもいいことを気軽に話せるような相手。今日会社に向かう途中でね、、なんて電話するほどのものではない、でもちょっと共有したいことをシェアできる相手。そんな人と一緒に暮らしていきたいのに。

いもうとは、就職すれば一緒に住めない可能性も高く、とても将来が不安だ。
いもうとは、一人暮らしをしたことがないので、一人暮らしをしたいと思っているから、私と住むことを選択してくれない可能性があって、とても嫌な気持ちになってしまう。いもうとの幸せを願っているはずなのに、自分のことばかり考えて、一緒に暮らしてほしいとか思う。
コスパの面でも、広いお家に住めるとか、ワンルームの部屋にはもう住めないとか、色々あるけど、とりあえず今の目標は一人立ちできるように(一人暮らしできるよう)することだ。

恋人と別れた時、真っ先に考えてしまったのは、一緒に住む人がいないということ、誰かと暮らしたい私は、恋人と住むことが当然の未来だと思っていたので、その未来が崩れ去った後、とてつもなく動揺していた。今もしている。

恋愛が終わった後に考えることとしては最低過ぎるが、一緒に住む人が欲しいというのはとても強い欲求だったようだ。だって寂しいし。

まだまだ恋人と別れたこと、引きずっているようだ。このような生活の奥深くまで根ざしていたもの、それがうまく引き抜けない。細かい根が土の奥まで広く、深く根ざしてしまった。

誰かがいないと、私は生きる意味を見出せないかもしれない。寂しい。辛い。将来が不安だ。

フェミニズムを大学の時に少し齧っている身としては、女性の収入が少ないこともわかっているし、女が1人で暮らしていくような社会にはなっていない。
まともなやつだという仮面を被るために、結婚をして、つがいになるのも悪くないけれど、もう身内以外と一から関係を積み上げる気にも今はなれないし、その気持ちは長く続きそうだ。

いきなり別れを告げられて恨めしい気持ちも残っているけれど、私はもちろん彼のことを好きだった。でも、誰かと一緒に過ごす未来のために彼に固執していたことも事実で、かけた時間とか、一緒に過ごした時間を簡単には手放せないから、多少嫌なことがあっても受け入れ、付き合い続けることを選択し、別れるということを一ミリも考えなかった。
簡単に私のことを切り捨てられるくらいには、彼の中で私の存在なんてどうでもよかったんだなって思うくらいには執着は無くなって、今ある執着は一緒に住む人が欲しかったという気持ちだ。

しんどい時、誰かに寄りかかれるよという安心感が欲しくて誰かと一緒に生きていきたい。一緒にたがいを戦友として人生を生き抜けるパートナーが欲しい。
それはいもうとでも、友達でも、恋人でもいいけど、誰かと一緒に生きていきたいの、互いに大事に思える相手と一緒に生きていきたいの。

同性の親友と結婚できるようになればいいのに、友情結婚なんてものもあったよね、なんて話もしたりして、同性で結婚できるようになることが早く実現して欲しいのだけれども、実際結婚する友達も多いんだろうなーって、置いてかれるというイメージが大きいのかななんて今から不安に思ったり。

そろそろ結婚式に呼ばれるのかもしれないなんて思いつつ、でも私のお友達は基本的には積極的に恋愛をしなくて、私に恋人がいていつも異質だなとは感じていたので、別れてしまったことで、元あるべき場所に戻ったというか収まったというか。

ぷつんと思考の糸が切れてしまったのでこれでおしまいにしようと思う。
明日も仕事だしな、行きたくなーい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?