見出し画像

ジェットコースター的人生はお好き?


バガヴァッド・ギーター本読み会22回目

毎週火曜日の8:30〜9:00に、zoomで行っています。

22回目は三章37節〜39節でした♪

科学で解くバガヴァッド・ギーター


第1回が始まったのは2023年9/14でした。


ここには私が印象的だったところを書き残しています。共感いただけたらとっても嬉しいです♪


第三章 無私の行為

1.抗えぬ思いと罪


人も本性に従うほうが自然なこととするならば、罪を犯すことも自然なのか?

それについての続きになります

三章36節
アルジュナが尋ねました。
クリシュナ神さま、
人間は自分で望んでいないものに、まるで何かに力ずくで促されるようにして、なぜ悪行に耽るのでしょうか?

科学で解くバガヴァッド・ギーター



本当は望んでいないのに、罪となる悪い行いをやってしまうのは、自分の本性による自然なことなのでしょうか?


自分の中に罪悪感がない人は、ほぼいないのではないでしょうか。


確かに潜在意識の中に、かつて後悔するような罪の意識がどこかにある…。


顕在意識の記憶の中にも、「あの時は、そうするしか仕方なかった。」わかっていても行動していたこと。事の大小はあっても、小さなことなら誰でもあると思います。



言葉や態度の攻撃。誹謗中傷。
不平不満や心の中で悪口や非難。


他人の物やアイデアを盗む。遅刻というのも、相手の時間を盗む行為。そして成果の独り占め。自分だけよければよい考えで騙し誤魔化す。



目を閉じて、胸に手を当てて自分に聞いてみるとよくわかります。そういう私自身も、こうやって書いているということは、体験済みということです。苦笑


そうかもなぁ。あったなぁ、と、恥ずかしく思うのは後悔の気持ちの現れ。自分の本性とはいえ、罪を自分で認めるというのは、勇気があります。

2.罪なる行為の原因

クリシュナ神は、その原因についてどう言ってるのでしょうか。

三章37節
それは情欲(カーマ)があり、怒り(クロダ)があり、大罪の元となり足るを知らぬ動性優位の徳性(ラジョーグナ)があるからである。

科学で解くバガヴァッド・ギーター


内なる情熱の炎はエンジンであり、ラジョーグナは自己成長にとって欠かせないもの。


私自身を振り返ってみても、魂の導きに従い、「やってやるー」「やったるで!」と、心の炎を燃やして活動したことが、自己成長に繋がっていたので、ラジョーグナは欠かせませんでした。


人間を行為に駆り立てる力は動性であるが、動性自体は罪ではなく、行為に加えられた情欲と怒りの思いとが、行為を決定的に罪深いものとさせるのである。

科学で解くバガヴァッド・ギーター


なんとなくわかるかと思います。
その活動の原因となるものが、相手にこうあって欲しいという情欲、人や物に対する執着。

どうしても相手を自分の思い通りにしたい!どうしても〇〇じゃないと無理!それが思い通りに手に入らないことで、怒りが湧き上がってきます。


私がこんなにしてあげたのに。努力したのに手に入らないことに落胆。それを手に入れるためなら、どんなことをしてでも、人を押し退けてもよいという考えにとらわれる(結構激しいね。汗)


いつもは穏やかな人でも、情欲や怒りによって、誰でも人は破滅への道に落ちる可能性がある。だって、人間だもの…笑

私は関係ない?大丈夫だって?ヨガしてるから?足元に気をつけてください。足元すくわれます。


3.人生を向上させる力

三章38節
火が煙に覆われ、鏡が塵に覆われ、胎児が羊膜に覆われているように、この智慧は、その(情欲や怒りといった)ものに覆われている。

科学で解くバガヴァッド・ギーター



動性のラジョーグナに情欲や怒りが、くっついていたら、私が正しい、相手は間違っているから、正さねばの正義のジャッジマンがあなたの中に参上!笑


相手を変えたがる執着へと変わり、変わらないことで怒りが湧き上がるという動性の副作用にみまわれる。


本来、純粋な動性であれば、胎児が羊膜内で守られ羊水の中で循環し成長していくように、


純粋な動性のラジョーグナは、勇気を持って人生を切り開き、活動発展し社会に貢献していく、自己成長の力となるので、決して悪いものではありません。


5.ジェットコースター的な人生はお好き?

真理を覆い隠している情欲や怒りは、塵のようなもので、実在のものではなく、真理を覆い隠しているときにのみ実在しているかのように見える

科学で解くバガヴァッド・ギーター


鏡についた塵はよく見える。
鏡自体がなければ、塵が見えない。


鏡で例えた私という本質の姿は、情欲や怒りという塵で、真の姿の本質が見えにくくなっている。しかし、鏡が失われると塵も見えなくなり消えてしまう…。


あるようでないもの。幻のようなものなのか。

盗人が裏口から入ってくるように、人が気を緩めているときに、不意に襲ってくる。それは変装し、好意を持った友人のようなふりをして現れ、少しふざけたり楽しんだり、からかったりするので、未熟なものは歓迎してしまうのである。

科学で解くバガヴァッド・ギーター

これ、なんのこと?と思いましたが、情欲と怒りについて擬人化して表現してるんですよね。笑


(情欲の)火は、たちまちのうちに、醜い悪魔のような野獣となって、誘惑されたものを貪り食うのである。その時はもはや手遅れで、その毒牙から逃れることはできない。

科学で解くバガヴァッド・ギーター


人生を狂わす情欲とは、最初は友人を装って変装してやってくる、そして次第に本性を現すので、気をつけて!と注意を促してます。笑

まるで、やさしい彼女が悪女だったかのように…。まるでイケメンの優しい彼は、普通のおじさんと化してしまうかのように…。


うーむ…そうかもね。
とは思います。おじさん化するぐらいならいいよね。詐欺師だったとか?


でもね。
まあね。
情欲と怒りに捕まったら…
そうなった時には、やはり「気づき」が大事です。そしたら軌道修正すればいいじゃないですか。


そして、最後は「ニンゲンだもの」「人間らしいね」と、言って笑いましょう。『今日誰のために生きる?』の著者ショーゲンさんも、タンザニアのブンジュ村で言われたみたいですね。


そして、私、怒ってるゾ!という感情を自分で認めてあげましょう。情欲と怒りも、私の中にあると認めるのがいいように私は思います。



人は刺激を求めて、そのジェットコースター的なアップダウンに酔っていたいんだよね。


と、いうことは?自分からジェットコースターに乗るのをやめればいいということになるかな。


由紀子

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?