![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39169439/rectangle_large_type_2_c2e0860e01be6fd7e90a248f7401787e.jpg?width=800)
秋葉山古墳群
年代とともに変遷する形状。ここは古墳のデパートやぁ~。
毎度おなじみの古墳マップさんが、県内の主要古墳ベスト3に認定しているうちの一つ。眺望の良い相模川流域の座間丘陵に位置する、質も量も大満足の古墳群です。
相鉄線かしわ台駅から古墳群まで
!ここで注意点!
古墳周辺はレストランや商業施設などがないので、食事は予め調達しておいた方がよいでしょう。公園も日々管理されている感じではないので、トイレも駅などで済ましておいた方がよいでしょう。
かしわ台駅西口から跨線橋を渡り、ひたすら下っていきます。(途中、左手に餃子チェーン店が見えます。この近辺で見つけた唯一の飲食店。)
目久尻川を越えると、左手に緑がきれいな公園(海老名市北部公園)が見えますが、道なりに進んで厚木バイパスの高架下をくぐります。右手に見える緑地帯を過ぎて十字路を左折するのが、分かりやすいルートかもしれません。住宅街は目印がなく、どの道も同じに見えて迷います。
坂道の先に緑豊かな丘が見えてきます。公園の角は崖のようになっているので、左に沿って平坦な道を進み、駐車場のある入り口へと折り返すように坂を上ります。私は、右に沿って道なりに坂道を進んだので、裏口から入ってしまいました。かしわ台駅から約20分で到着します。
秋葉山古墳群
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39232760/picture_pc_7429d05d15a0be737cc90aa7d6abf5de.jpeg?width=800)
丘を登り切ると、いきなり絶景が広がります。公園は切り立った尾根にあり、海老名方面も相模野台方面もよく見渡せます。この地を神聖な場所とした昔の人の感覚が、現代人の私にさえ理解できる気がします。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39233447/picture_pc_645804cfe0b5444f05cd6618e62d0768.jpeg?width=800)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39286092/picture_pc_59edbf41e869d66b0607e5547918398b.jpeg?width=800)
弥生から古墳時代の移行期に作られた墳墓を含み、県内でも古い時代の古墳群。改めて、その当時古墳を築造できる技術や財力、強い統率体系をもった集団が、関東含め日本中に存在していたんだと実感。
(この案内板を先に見てから見学すればよかった。それにしても、いつも推奨ルートの反対側から入ってしまうのは何故…)
1号墳(山王山)
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39286652/picture_pc_354dbea0aa2ecc4f7fb457a48b6a0700.jpeg?width=800)
奥の小山が後円部、ちょっと小高い。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39286709/picture_pc_6535863f317297eed5e719a04035cb30.jpeg?width=800)
手前の前方部は平べったくて長い。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39321233/picture_pc_6a187c943cf03d1a5f9bf10628465609.jpg?width=800)
後円部の先は崖になっていて、その先は住宅街が広がっている。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39321386/picture_pc_2af8faf03d08933dce8f2e3614eb8db8.jpg?width=800)
結構、高低差があるのね。
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39335872/picture_pc_132f76abfee6529f039d5f4c21edea5c.jpg?width=800)
古墳全長は59m。後円径33m、高さ6.3m。前方部の長さ26m、高さ2.8m。この古墳群で一番最後に作られたとのこと。
2号墳(秋葉山)
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39323541/picture_pc_9d0d4108b2f780938d652c8b4df4dd1c.jpg?width=800)
きれいな後円部の膨らみ。
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39336641/picture_pc_c07a7408147126b80f01477e0d3be388.jpg?width=800)
1号墳とは異なり、前方部にも高まりがある。
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39336884/picture_pc_a135ba886df5abe3c48a04db090b0c45.jpg?width=800)
散策用の道ができている。
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39337129/picture_pc_3bfe234c8195489dee771bbaa4b520d6.jpg?width=800)
なんと、憲政碑が…なんでここに建てたんでしょうね。(憤怒)
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39340689/picture_pc_8a9919ab922d317816dd65240fd960e3.jpg?width=800)
墳丘の全長50,5m、後円部径は33メートル、高さは7.7m。前方部の長さは17.5m、高さは4.6m。前方部が短かくてかわいい感じがする。
墳頂に秋葉社をお祀りしていたため、秋葉山というらしい。大昔の人が作った古墳の上に、ちょっと昔の人が「ここはなんだか霊験あたかな所だなぁ」と感じて祠を建てたのかと思うと、感慨深い。
3号墳
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39377692/picture_pc_91cd5083b648e504a71750e1dfa09fd3.jpeg?width=800)
木が茂りすぎて、形がわからない。大正時代の記録から推定墳長は約51mの前方後円墳。後円部は直径38~40mの不定形な円形、高さ7.7m。
![画像15](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39377916/picture_pc_0f0a3babf7789ba511d6c667743d9ef7.jpeg?width=800)
今は前方部が無くなってしまったが、前方部が短い纏向型前方後円墳(全長:後円径:前方部長=3:2:1)であったらしい。弥生から古墳時代の移行期の特長か。この場所に最初に造営された墳墓。
![画像16](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39378411/picture_pc_f03a6f9b9b938dedda252c3e597deb17.jpeg?width=800)
墳頂から下を見ると、かなりの高さ。墳頂にはコンクリートの建造物があり、写真に収める気にならなかった。
![画像17](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39379395/picture_pc_bc2d05a638a94a30eddc334c6dae5923.jpeg?width=800)
後円部の立ち上がりが急こう配で萌える。柵の先には、眼下に相模平野が広がっていた。
5号墳
小さな盛り上がりだったので、古墳と思わず痛恨のスルー。案内板のない入り口から入ったことを後悔。一辺約20mの方墳。
4号墳
![画像18](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39380131/picture_pc_858111e4180ff2060b2deb83021ee256.jpeg?width=800)
敷地両側に民家が隣接していて撮影するのが気が引けたので、この一枚のみ。
全長37.5mの前方後方墳。前方部の長さ12.7m、高さは2.8m。後方部は24.8m、高さは5.3m。3号墳と同時期に作られたが、あっちは前方後円墳、こっちは前方後方墳。不思議だなぁ。
それにしても、一か所で、年代とともに変遷するいろいろな形の古墳が見られるのは、「ここは、まさに古墳のデパートやぁ~」
地形のこと
この辺りは相模原台地が相模川に削られて出来た段丘ですが、その上に古い堆積面の座間丘陵が乗っかっている地形です。
遠景(相模川中流域)
![](https://assets.st-note.com/img/1660696609552-gLA3zbnQJ2.jpg?width=800)
近景(秋葉山古墳群周辺)
![](https://assets.st-note.com/img/1660696629670-Aq07oANPXY.jpg?width=800)
相模川の東岸と西岸にはそれぞれ川に平行に丘陵があり、そこには数多くの古墳が存在します。
いずれ、座間丘陵や伊勢原台地を縦走する古墳旅をしてみたいものです。
【ご参加】
オタク気質の長文を最後まで読んでいただきありがとうございます。 またお越しいただけたら幸いです。