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亀甲山古墳・多摩川台古墳群・宝莱山古墳(1)

「悠久の時をリバーサイドで」 現代ならスーパーエグゼクティブ!憧れの田園調布にある古墳。

 今回は、買い物ついでに東京の古墳群を巡ります。国分寺崖線の東端にあたるこの付近には、複数の古墳がひしめいています。

浅間神社

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 東急東横線の多摩川駅から丸子橋方向へ進むと、多摩川が見えてきます。右手には小高い丘があり、浅間神社が鎮座しています。実は、ここも浅間神社古墳という古墳なのですが、墳丘そのものは社殿の下か奥にあるので、見ることはできません。5世紀末ごろの前方後円墳。
 それでも、境内の展望台からの多摩川の風景は大変素晴らしく、また、地形マニアとっては田園調布台の先端を感じることができます。

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多摩川台公園

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 多摩川駅西口そばにある公園で、古墳の他にも庭園や水生植物園、遊具広場など様々な施設があります。敷地は細長く、1周するだけでもかなりの距離があるのでウォーキングにも良い場所です。 

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 浄水場跡地より亀甲山古墳の後円部を望む。

亀甲山古墳

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 後円部左側から前方部を望む。

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 この地域でも初期に当たる4世紀後半に作られた前方後円墳。全長107m。後円部径66m、高さ約10m。前方部幅49.5m、高さ約7m。かなりの大きさですが、発掘調査されていないので、埋葬者や石室の形状、副葬品について何も分かりません。地域の首長墓ではないかと言われている。
 「古代のロマンはそっとしておくこと」という考えも分かるけど、今では3D地中レーダ計測もできるので、主要な古墳は調べてほしいのだけど…

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 前方部正面から多摩川、その先の武蔵小杉タワーマンション群を望む。 

多摩川台公園古墳展示室

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 亀甲山古墳の先の運動広場に、古墳展示室があります。(月曜日休館) 区の施設で無料ですが、展示内容は充実しています。とても参考になるので、古墳を見る前に立ち寄ることをおすすめします。

 ここで、ネット情報でおすすめされていた大田区の古墳ガイドブックを2冊購入しました(合わせて500円)。古墳の形態や埋葬品などについても詳しく書かれていてお値段以上の内容です。

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 愛想の良い係員さんが、「この冊子を不動産会社がたくさん買っていくんですよ。家を売るときに資料であげるみたい。古墳があるくらいだから地盤が安定しているって説明するんだって。」と教えてくれました。
 ここを公園にしようと発案したのは、玉音放送制作にもかかわった政治家の下村宏氏で、実現にあたって東急電鉄が多額の支援をしたそうです。

田園調布台と国分寺崖線

 上記のサイトには、多摩川台公園が乗っている「田園調布台」や「国分寺崖線」について分かりやすい説明が書いてあります。
 田園調布台が、多摩川の対岸にある下末吉台と同じだとは驚きでした。

おまけ情報

 私自身は、今回買い物がてら雪が谷大塚駅から歩いてきました。ここは以前ラーメン激戦区として有名で、今でも名店が残っています。環八沿いにある「麺でる田園調布本店」は、お昼時はいつも満席で一度も食べたことがありません。次回こそは…

 環八を渡って中原街道を川崎方面へ進み、「田園調布本町」の交差点を進行方向左に曲がり、次の信号「さくら坂上」を右折すると、あの福山雅治の歌にある「桜坂」です。春はおすすめのスポットです。

 結局どこでランチをしたかというと、浅間神社の手前にある「Cafe&Bar Delight」さんです。60~70'sのR&BがBGMで流れているアメリカンカントリーっぽい雰囲気のお店です。タコライスがとてもおいしかったです。


(2)につづく

 


 



オタク気質の長文を最後まで読んでいただきありがとうございます。 またお越しいただけたら幸いです。