マガジンのカバー画像

杉山神社大集合!

20
古墳巡りで出会った杉山神社。鶴見川水系を中心に40社ほどが存在する超ローカル神社。高台の上や崖の下や鬱蒼とした森の中にある鄙びた杉山神社たちをコレクション!
運営しているクリエイター

#遺跡

杉山神社・事始め

ハァ〜♪ 社務所もねぇ!御神籤もねぇ!賽銭箱も見たことねぇ! 丘の上、崖の下、森の中にしか建ってない! (吉幾三「オラ東京さいぐだぁ」のメロディで) そんな替え歌がピッタリな鶴見川水系にしか存在しない超ローカルでマイナーな杉山神社。古墳散策で出会った愛すべき神社をこのマガジンでまとめていきたいと思います。 杉山神社とは現在、主に鶴見川水系流域に49社もあり、他の地域には存在しない。 新編武蔵風土記稿(幕府が1810〜28年にかけて編纂した地誌)には、橘樹郡37社、都筑郡

プロローグ 鶴見川遺跡紀行(1)

鶴見川って汚い川?いいえ、200万人の生活を潤す憩いの川です。 前々回の矢上川、前回の早渕川遺跡紀行に続くシリーズ第三弾。 今回は、ついに鶴見川本流を巡ります。 まずは、鶴見川のご紹介から。 一級河川・鶴見川ちなみに、H27年の流域人口は約196万人。流域人口密度は8230人/㎦。 【ご参考】 鶴見川マスタープランH27年版 今も汚い川?かつて、鶴見川は一級河川・汚い川トップ3圏内に常にランクインしている悪名高き川でしたが、最近ではそのような話題は耳にしなくなりまし

祥泉院遺跡 鶴見川遺跡紀行(13)

鶴見川遺跡紀行(8)〜(12)までは上流域東岸を進みましたが、これからは西岸を進みます。 一応、前回(12)の記事↓ 距離的に近い遺跡の記事↓ 今回の目的地である祥泉院遺跡は、稲荷前古墳群の対岸に位置します。 みたけ台この地域は、現在「みたけ台」と呼ばれています。 青葉区には〇〇台とか〇〇ヶ丘、〇〇野などの区域名が多く、しかも、〇〇が植物であるケースが大半です。ニュータウン構想で、緑と花が豊かな美しい街をイメージして命名されたようです(特にT急沿線での美名採用率が高

杉山神社コレクション

鶴見川遺跡紀行に引き続き、これまた放置気味の杉山神社シリーズ。 鶴見川流域に40社以上(神社合祀前は最大70社以上)も存在し、周辺の歴史を語る上で避けて通れない杉山神社とその謎。 延喜式神名帳に記載された「杉山神社」が一体どこなのか?流域に広がった理由とは? その謎に迫るため鶴見川を遡り各社を巡り続け、これまでに有力候補とされる数社(論社と呼ばれる)について個別の記事にしてきました。 しかし、それ以外の杉山社については記事にすることもなく、写真は未だ我がスマホの中に眠っ