【詩】こっちのターン
誕生日にもらった
この暴力的なまでに
すべての私が詰まった
大きなケーキ
生まれて間もなく
いきなり線引きをされて
「ここに入りたければ、そういうものは捨てなさい」
あの頃は、銃声と爆音におびえるだけだったから
入りたくて
そういうものを捨てたけど
銃声も
爆音も
ついでに言えば
それらがつくりだした
肉片だって
怖いとは思わなくなったので
まず、
捨てたものを取り返します
許可なんか
必要ないでしょ
だって
ケーキくれたじゃない?
それと
今度はこっちのターン
許可するかしないかは
私が決めるから
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