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双極性障害との戦い(1)

ハタチの私は新しいキャンパスに胸を踊らせていた。 

元々4年制大学志望だったが学力的に叶わなかった。私立という選択肢はなかった。公立の短期大学入学後、4年制大学の編入試験を受けた。無事、国立大学の工学部建築学科に合格。ここまでの道のりは順調すぎた。

引越しを済ませて新しい土地でのひとり暮らしがスタート。資料に目を通し準備を進めた。初めの編入学生対象のオリエンテーションで仲間の輪にも入ることもできた。 

短期大学で取得した単位との単位交換が教授によって行われた。かなりの配慮がみられた。だか、必須科目の講義時間が被っていたり、設計課題のレベルが高すぎたりと考えるだけで不安に襲われた。周りは高専卒の人ばかり。単位にかなり余裕があるのだ。そんな余裕がある周りの姿が更に私に追い討ちをかけた。

夜になっても寝れなくなってしまった。昼夜逆転生活になる。教室に入っても息が詰まって最後まで教室にいられない。お風呂にも入らない、歯も磨かない、着替えもしない。いや、できなかった。コンビニでインスタント食品やお菓子を買って深夜に食べる。いつの間にか寝ていて夕方に目が覚める。そんな生活になってしまった。すぐに不登校に。さすがに編入組の友人から心配の連絡が入った。元気づけてくれるが私の心には響かない。むしろ自暴自棄になる原因となってしまうほどの精神状態であった。

大学の相談室に連絡を入れて面談をした。するとここで解決できるレベルではない。精神科の先生に診てもらいなさい。という話になった。その時『やっぱりな。』私はそう思った。




to be continued…

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