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双極性障害との戦い(3)

6月、私は運命の人(ドクター)との出会いを果たす。

建物はお世辞にも綺麗とは言えない小さな病院。短いえんぴつで問診票を書く。診察室にはどこにでもいそうなおじさんが座っていた。だが、私は一度話しただけでこの人に治してもらいたいと思ったのである。理想の父親のような安心感があったからではないだろうか。

実家から車で15分。予約不要で駆込み診察可能。待ち時間は1~2時間が当たり前。喜べないが大繁盛の精神科である。


その頃の病状はとても酷いものであった。
「死にたい、生きてたくない」と泣き叫ぶ。
家のガラスを傘で割る。
上階から飛び降りようとする。
オーバードーズをする。
親に包丁を向ける。
深夜に突然家を出て行方不明になる。
橋の手すりを乗越えて飛び降りようとする。

きっと自分の不安をどこにぶつけていいか分からない。自分の事を心配してほしい。という強すぎる思いが危険で衝動的な行動を呼び起こしていた。


そして、私は双極性障害であると診断された。



to be continued…

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