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自己肯定感とモチベーション。

割引あり

|| はじめに

あなたは自己肯定感の高い人ですか?
そして物事に取り組む時にモチベーションを高く持続させることは得意ですか?

コーチングを行っていて、最も多いと断言して良いでしょう。
クライアントさんが課題として潜在的に持っている悩みが「自己肯定感が低い」ことにあります。
これは、謙遜が美徳であるという古い独自の美意識(もはや美とは思えないが)の文化が引き起こしている、日本人最大の特徴と言って良いと思います。
かく言うわたし自身もコーチングを受けて学ぶまでは、自己否定まではせずとも自信などありませんでした。
自分を認めるという在り方も知りませんでした。
驚くことにこの自己肯定感というものは、自分の人生だけでなく、周囲の人の人生にも影響し、子孫にまで受け継がれます。

親から褒められず、ダメなところばかりを指摘されて育った子どもは、周りのダメなところにはよく気が付き指摘しますが、良いところは見つけ難い。
それが、その人の子どもが対象になったとしたらどうでしょうか。
その子どもも、褒められず育つ可能性が非常に高いです。
もちろん中には「自分は褒めてもらえなかったから、子どもに同じことはしない」と、親から受けた教育を反面教師にしようと気づける人もいます。
素晴らしいコミュニケーションを取ってくれるモデルとなる先生や上司や友人と出会って、気づくチャンスを手にできる人もいます。
でも、そういうチャンスを手にすることなく、人間関係に悩み、悲しい事件のニュースが後を絶たない現実が多いというのも事実です。

自己肯定感もモチベーションも、他人や周囲の環境から与えられて得られるものではありません
どちらも自分自身の内側から湧き起こる、強いポジティブエネルギー。
誰もがそのエネルギーを起こす能力を持っているのに、逆のことをしてしまいがちです。
それの要因の一つが謙遜や、日本の教育に多い「劣点矯正」だと思っています。
今回はこの自己肯定感やモチベーションといったポジティブエネルギーを高める方法や知識を綴って行きたいと思います。
 

|| 劣点矯正が幸せを生むことはない

劣点矯正とは、文字そのままの意味で、その人が劣っている部分を矯正し、直そうとする考え方。
これは500回以上のコーチングを行い、クライアントの悩みに寄り添ってみて断言して良いと体感していることです。
日本ではこの教育方法が根強く、進学のためには苦手な教科を克服する必要があるなど、子どもの頃からこの価値観の中で生きています。
対して欧米では「優点伸長」の考え方が主流です。
その人の優れた部分を更に伸ばし、高めていくという教育。

全てをそつなくこなすなんていうことは、それこそAIロボットでもない限り難しいですし、その人らしさがなくなってしまいかねません。
ビジネスも、その人の強みや経験×顧客のニーズ×好きなことがうまく組み合わさった時に、その人にしかできない唯一無二の天職になるのではないでしょうか。
劣点矯正の生き方か、優点伸長の生き方か…どちらが幸せかは、想像に難しくないと思います。
 

|| モチベーションって何?

何か物事に取り組む時に「モチベーション」という言葉を使う方は少なくないと思います。
ちなみにこの言葉の意味を正確に理解していますか?

動機づけ
(どうきづけ、motivation、モチベーション)とは、行動を始発させ、目標に向かって維持・調整する過程・機能。
動機づけは人間を含めた動物の行動の原因であり、行動の方向性を定める要因と行動の程度を定める要因に分類できる。
動物が行動を起こしている場合、その動物には何らかの動機づけが作用していることが考えられる。
またその動物の行動の程度が高いかどうかによってその動機づけの強さの違いが考えられる。(出典:Wikipedia)

「Motivation」とは「Motive」と「Action」が混ぜ合わさった言葉だと言われています。
Motive(モーティブ)の意味は、動機、理由、目的。
Action(アクション)の意味は、行動、活動、働き。
「目標を目指した目的」
であり、「目標を目指した行動」であり、「目標へと向う推進力」という意味に捉えられます。
あなたは普段、物事に取り組む時にこういったモチベーションをどれだけ意識して行っているでしょうか?
 

|| モチベーションとやる気の違い

モチベーションと併せて「やる気」という言葉もよく使われますね。
同じような意味合いで使っていると思いますが、やる気とは「進んで物事を成し遂げようとする気持ち」です
似てはいますが、モチベーションとやる気の違いを言語化すると「動機・目的」「気持ち・感情」となるでしょうか。
やる気とは、行動を起こす前の段階で、欲求を満たしたいという一時的な感情や感覚と言えます。
モチベーションは、行動を起こしてから、継続的に欲求を満たそうとする意志で、 やる気の延長線上に、モチベーションが存在すると考えられます。
あなたはモチベーションとやる気、どちらを感じることが得意ですか?
 

|| モチベーションに付随する自己効力感

自己効力感(セルフエフィカシー)とは、自分がある状況において必要な行動をうまく遂行できると、自分の可能性を認知していることを言い、自己効力や自己可能感とも表します。
つまり、自分はこの目標を達成できる人だと信じることができる力
自己信頼とも言い換えられますが、この力をうまく発揮できる人が、様々な目標達成を成し遂げやすいです。

日本を代表する世界のスーパースターとなった大リーグ選手の大谷翔平さんや、引退されたイチローさん。
彼らは子どもの頃からこの自己効力感を強く抱いていたことが窺えるエピソードを多数残していますよね。
 

|| 究極の自分を信じる力「自己肯定感」

自己効力感と似た意味合いとしてよく耳にする言葉に「自己肯定感」があります。
自己肯定感とは自分の存在自体、自分の生き方や在り方、そして存在意義と存在価値を自分自身が認め、肯定できる気持ち・感情を表します。
簡単に言うと自分自身を信じていることを実感している状態。
自分は大切な人で、自分には生きる価値があり、生まれてきて良かったと思え、良さもそうでない部分も認めて受け止める受容ができていること。

冒頭にお話したのは、この感情を自分自身に持てない人が、コーチングを受けるクライアントさんの99%と言っても過言ではないと感じています。
最悪の場合は自己肯定感がないだけではなく、自己否定にまで走っているケースが非常に多いです。
わたし自身、尊敬するコーチでもある恩師からコーチングを受けるという体験をするまで、自己肯定感などありませんでした。
20代で結婚と出産をし、自分に自信もなければ、何かを成し遂げたという実績もないわたしが子育てをするのに、何度自分を責めたことでしょう。
 

|| セルフイメージとパラダイム

自己肯定感の低さの要因として、最も影響していることは物事の見方・捉え方(パラダイム)です。
これはその人それぞれの生きてきた人生の中で、その人なりの信じるもの(信念・価値観)ができ、そこから判断基準ができあがります。

劣点矯正の教育を受けてきた人の場合、自分の劣っているところを指摘され、自分は叱られはするけど褒めてもらえないダメな人間で、愛されず価値のない存在だと思い込む可能性があります。
優点伸長の教育を受けた人の場合、優れた部分を褒められて育ち、自分のこの部分は特に素晴らしく、価値がある存在なのだと感じる人生を生きられるのではないでしょうか。

こういった自分自身に対する思い込み、セルフイメージが物事の見方や考え方、信念や価値観に表れて人は生きています。
思い込みは事実ではなく、その人の解釈です。
事実であるのはただの得手不得手があることや結果であって、その人が価値があるかどうかとは関係ありません。
究極を言うと「自己肯定感が低い」というのも事実ではなく思い込みと言えるでしょう。
そうでなければ、自己肯定感がなかったと思っていたわたしが、今、自分の存在価値を認められるようになってはいないでしょうから。
 

|| 自己肯定感はセルフコントロールできる

夢や目標を成し遂げるために重要なモチベーションややる気は、自分はそれを成し遂げる力があると信じる自己効力感が影響し、その根底には自分という人間は価値があり、大切な存在なのだという自己肯定感に繋がります。

先に書いたとおり、わたしはコーチングを受けて学ぶことでこれらを身につけ、自分で必要な時にそれを自分自身にできるようになりました。
プロの認定コーチ試験に8度落ちながらも、諦めることなく9度目の挑戦で合格を掴むことができたのも。
そのエネルギーとなった要因も、自分にはその目標を達成する意義と価値があり、成し遂げる力があると思い続けられたからで、それがなければ間違いなく諦めていたと思います。

これらの力を身につけて、自分が自分を心から信頼し、応援し、達成まで導けるようになったとしたら、人生は大きく変わるのではないでしょうか。
そうなるために重要なことをこの先で具体的にお伝えして行きたいと思います。
 

|| マズローの欲求段階説

そもそもなぜ人は自己肯定感やモチベーションを求めているのでしょうか。
そんなことを考えたことのある人は、なかなかいないと思います。
それを簡単に示したのが「マズローの欲求段階説」というものです。
人の欲求には5段階(+1段階)が存在し、下から順に満たして行くことで幸福感や成功を得られるという考え方ができます。

生理的欲求は生きるために必要な最低ラインのもの。
安全の欲求は生活を持続するために必要なもの。
誰しもが必ず欲するこの2つの上に今回のテーマに関連する人間関係、承認欲求が存在します。
ここが満たせなければ、いくら成功してお金を得ようとも幸福感を味わうことができません。
「インサイド・アウト」という言葉があるように、自分やピラミッドの土台が満たされていないと、他人や上段を満たすことはできず、必ずいつか崩れ落ちてしまいます。
 

|| 自分との対話

自己肯定感もモチベーションも、自分自身への自分の見方や捉え方が深く関係していることはご理解いただけたでしょうか。
この見方や捉え方、考え方や価値観というものは、次に言葉になって表現されます。
見方がマイナスであったとしたら、よくある例としては「わたしなんて」「どうせわたしは」「全然大したことがない」「自分には無理」といった言葉に表れます。
逆にプラスの見方をする人であれば「わたしはできる」「今までもクリアしてきた」「どうやったらできるだろう」といった言葉になります。

自己肯定感やモチベーションを高める方法と聞いた時、あなたはどう思いましたか?
すごく興味はあるしやってみたいと思いながらも「自分には上手くできないんじゃないか」「あんまり自信はないけど…」「紡さんはコーチだからできたんだよ」と思ったりしたところはありませんか?
ちなみにわたしはコーチになったからできるようになったのではなく、コーチを目指す過程で取り組んで、両方を手にしました。

わたし自身、コーチングを学んだり、起業を学んだり、不動産を学ぶまでは、ただその日を生きるために働いて暮らし、たまの友人とのランチが楽しみな、資産も夢もない普通の人間でした。
そのわたしがやってきて身につき、自分自身を夢や幸せを掴むために導けるようになったのだから、あなたにもできることだと思っています。
あなたは幸せになるために生まれて、自分で自分を大好きだと思える人生を歩むことができるのです。

まずはこの「言葉の使い方から変えてみること」がセルフコーチングにも繋がり、ある意味自己暗示となって少しずつ見え方が変わってくるかも知れません。
ここから先は言葉の使い方や行動、見方や考え方を変えてみるセルフコーチングなど、実践の部分についてお話したいと思います。

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