連載小説 | 週末はサーフィンする #2
▼前回の話
『ピピピ! ピピピ!』
本日は日曜日。ただいまの時刻、午前四時。
おれは薄っすら開けた目でスマホの時刻を確認し、目覚ましの音を止めた。
ーー正直、まだ寝ていたい。
なぜあんな約束をしてしまったのか、おれは少し後悔していた。しかし、ここで約束を破れば会社の信用に関わるかもしれない……。
おれは観念して暖かい布団から飛び起きた。
4月の朝はまだ肌寒い。凍えながら三十分で支度を済ませ、コートを羽織る。鎌倉行きの始発電車に乗るべく、まだ誰も活動していない薄