内省のやり方が間違っている
内省をする人の多くが、逆に自己認識力が低くなり、充実した生活を送れていない傾向があります。
これは内省のやり方が間違っているために、どんどんネガティブな方向に向いてしまっているためです。
例えば職場で話をしていてとても嫌な気持になる相手がいたとします。
ここで、内省を行うことになるのですが、「なぜ自分は嫌な気持になるのだろうか?」「なぜ相手はこんな言動をするのだろうか?」という理由を追及していくと、非効率的な内省を繰り返していくことになりますし、真実がわからないので、考えた挙句だいたいの予測で答えをつけてしまうことになります。
なぜそういった気持になるのか、自分のことなのに満足な答えが出ない場合が多くあります。これには自分では気づかない潜在意識が影響しているからです。
それをあれこれ考え、悩んでいても、大切な目標を見失うだけです。このような自己分析を続けていくとうつになりやすいというリスクもあります。
自己認識をするために内省を行う場合は、「なぜ」を問わないことがポイントです。
2-4.何をすべきかを問う内省
嫌な気持になった理由は、過去の幼少期のトラウマが原因かもしれません。原因を追究して過去をさかのぼっても、自分ひとりの力ではその問題を解決できないかもしれません。
ですから過去ではなく、未来に向けて今の自分であれば「何ができるのか」を考えます。
「なぜ」を問わない代わりに、「何をすべきか」を追及するのです。
先程の例でお話すると、嫌だという自分の気持ちを受け止めつつも、原因をあれこれ考えないで、目標に近づくためにどうするのが最善かを考えます。生産的で、自分を成長させることのできる方法です。
例えば、その相手とはなるべくメールでのやり取りだけにして、もっとポジティブな職員と接する時間を増やしていくといった方法になります。
このように自分の感情や思考と向き合う内省ですが、原因ではなく、今の自分の環境や能力で問題を改善できる方法を考えていくことが、前向きな自己認識力の高め方になるのです。
https://reeed.jp/blog_individual/self%E2%88%92recognition/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?