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取り残されたみたいに

いやぁ、やっぱり君のいない世界っていうのは
どうにも防波堤のない津波多めの海岸みたいで
山の方の高い所で育った私には
ちょっと恐ろしいよね。

かと言ってかと言って、
そんなの山の方に行けばいい話じゃないかと
それだけの話じゃないかと
そういう気持ちはとっても濃厚。
ガトーショコラくらい濃厚。
暖かい苦い飲み物がなければ上顎にくっつくくらいさ。

おーいおーいと呼びかけても
ねーねーと呼びかけても
こればかりはどうにもならん。

助けてー助けてーと言って助けてもらっても
それだけの対価なんて保証できないわけだし
心細いよーと言って呼びかけた所で
少しも等価ができない要求なんてしちゃうのは
友達なんかじゃなくて搾取だ。支配だ。

そんなのは全然楽しくない。
そういうんじゃないもんな。

まぁそうだな。
山へ行った方がいいと思う。この場合は。
私の経験としてはこの場合は山へ行った方がいいやつだ。
津波が怖ければ高台に家を建てろ。
そういうことなんだ。
海の近くに住んでいる人ならみんなが知っている。
そういうことなんだ。

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