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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

『おおかみかくし』(アニメ)感想

『おおかみかくし』というアニメを観たのでその感想です。

私は最近、長い話数のアニメを観る気力がないんです。歳のせいですかね…。

dアニメストアを契約したので、いろいろアニメを観ようと思いました。最初は『輪るピングドラム』を観ようとしたんです。
しかし、全24話…長い、無理。
そうだ、『新世界より』も気になってたんだ!…全25話か…長い…。
そうだ、『屍鬼』も気になってたんだ!…これはdアニメストアになかったけれど、『屍姫』という作品はありました。全26話…。これもなげえ…。

あ!そういえば、『おおかみかくし』っていう作品もあったよね。10年くらい前に雑誌で告知を読んだことある!全12話なら観れる!そんな感じで観ました。
PEACH-PITがキャラデザということだけ放送当時に知っていましたね。

原作は『ひぐらしのなく頃に』の生みの親、竜騎士07です。
だから、普通の(?)ノベルゲームが原作だと思っていたんですが…えっこれはエロゲではないんですよね…?
結構際どいシーンがあったけど…。

以下はネタバレしまくっている感想です。ネタバレ苦手な人は読まないようにしましょう😊

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物語は、主人公の九澄 博士(くずみ ひろし)が嫦娥町に引っ越すところから始まります。シングルファーザー家庭で父親は伝承にモデルにした小説を書く作家、きょうだいに妹のマナがいます。
引っ越し早々に同じ団地に住む摘花 五十鈴(つむはな いすず)に気に入られます。気に入るというか猛アプローチ。学校では小笠原君というクラスメイトにも気に入られ、歓迎会を開いてもらうことに。いすずの友達である朝霧 かなめ(あさぎり かなめ)とも打ち解け、目立つタイプじゃないのに…と喜びながらも戸惑いを見せます。
しかし、ある朝登校すると小笠原君の席がなくなっており、クラス委員の櫛名田 眠(くしなだ ねむる)から「小笠原君は引っ越した」と告げられます。
え、そんなことある!?急すぎじゃね!?と思っているところ、ねむるが殺人を犯しているところを目撃したりいすずの兄から襲われかけたりして嫦娥町に不信感を抱いていく…みたいなお話。

『ひぐらしのなく頃に』でも思いましたけど、閉鎖的な田舎という空気感は出ていましたね。歓迎されているのにみんな妙によそよそしいし、これから不穏なことが起こるんだぞ!っていう感じが伝わってきました。
舞台となる嫦娥町は『ひぐらし~』の雛見沢村に比べれば商店街とかあって栄えている印象でした。
栄えているとはいえ、田舎は田舎。ひろし君たちの制服がイマドキすぎるのが気になったな。女子はセーラーカラーのついた白いワンピース。男子はセーラーカラーのついた白いブラウスに白いズボン。ベージュ色以外の下着はもれなく透けそうです。
Wikipediaを見ると時代は1983年だそうですが、この時代ってもっと地味な制服が多そうなイメージですけど…。

個人的にはかなめちゃんが可愛くて好きでした。かなめちゃんはオカルト好きでひろし君のお父さんのファンということで、いすずちゃんとは別方向からアプローチをかけていきます。
インターネットとかない時代ですから、図書館で徹底的に嫦娥町の伝承を調べていきます。

ひろし君にべったりないすずちゃんはあの手この手を使ってアタックします。3話では河原で遊ぶ際にスクール水着に着替え、ひろし君に谷間を見せようとします。身体の映し方とかも際どくて、ここは視聴者サービスなんですかね。

こんないすずちゃんにわかりやすく迫られながらも、好きとも嫌いとも言わずに友達関係を継続させていくひろし君もなかなか肝が据わっていると思いましたよ😅

ひろし君がギャルゲーのような日常を過ごしている裏で動いていたのが、嫦娥町の住人(主にねむる)に恋人を殺された賢木 儁一郎(さかき しゅんいちろう)でした。

実は、ねむるやいすず、小笠原君の正体はカミビト(漢字がわからない)で、
目は赤く光り、人並み外れた身体能力を持ち合わせています。
人間はオチビトと呼ばれ、オチビトから発せられる匂い(ミツ)に抗えず本能的にオチビトを求めるのだそう。オチビトと不埒なことをするとカミビトは掟破りとして抹殺されます。小笠原君は掟を破ったために粛正されたのでした。
ちなみにひろし君は他の人間以上にミツを強く放つために小笠原君もいすずちゃんもいすずちゃんの兄もひろし君に近づくのでした。

カミビトは人狼伝説と吸血鬼伝説を掛け合わせた感じで、月が赤く光る夜に欲望が深まり、オチビトを襲おうとします。襲われたオチビトはカミビトとなります。
賢木の恋人は普通の人間(オチビト)でしたが、カミビトに襲われカミビト化し、他のオチビトを襲ったことでねむるに殺されたのでした。
これはかなり可哀想ですね。

賢木は復讐のために手段を選びません。ダムの水を街に放流しようとしていましたからね…。カミビトに近づくために便利屋や製薬会社の社員を装います。
便利屋のフリをするのはともかく、製薬会社の人間になりすますのって現実的に考えて無理じゃない…?現実にない狼人間みたいなものが出てきているのにリアルを追求するのも野暮ですけど…。

賢木は恋人殺害の実行犯でもあるねむるを特に恨んでおり、ねむるとひろし君を捕らえて蔵に閉じ込めます。
ひろし君はミツが普通以上に濃い人間。やめておけばいいのに、ひろし君は「ねむるちゃんはオチビトを襲わないんでしょ」とか言ってねむるを縛っていた縄をほどきます。
ねむるもひろし君には耐えられず、最初は頑張って耐えてもじもじしていたけど、だんだん「いい匂い…気持ちいい…♡」とか言って迫ります。
いやこれ、原作はエロゲーではないんだよね…?
普段ツンとした態度のねむるだからこそ、まるで別人のようで凄くエロティックでした…。
私はエロとかじゃなくて、もっと可愛いねむるちゃんが見たい…!
全体的にホラーな作りになっているのにこんな視聴者サービスみたいな描写いらんだろって思いますが、ねむるはなんとか頑張って掟を守り通しました。

最終的に、賢木は嫦娥町のお祭りの日に群衆たちにカミビトの正体をばらしダムを決壊させて街を滅ぼそうとした挙げ句、真那 香織(まな かおり)に止められかおりさんと一緒に谷底へ落ちていきました。
このかおりさんも人間ではないようで、「おおかみさまから選ばれたハクロウ観音」と言っていました。ん…?何だって?ハクロウ?漢字は白狼でいいのかな。
ここはもうちょっと説明が欲しかったです😂

カミビトの存在が知れ渡ったことでカミビトを怖がってクラスメイトの半分くらいは町外へ引っ越し、残った人達でカミビトと共存の道を選びました、トントン。と、話が終わったかと思いきや…!最終回のねむるちゃんは何ですか!!!
私服はクラシカルロリータだし(超絶似合っている!)、名前忘れたけどウサギのキャラクターの大ファンみたいで、同じくウサギのファンであるマナと会う時にウサギの着ぐるみを被ったり…!
かなめちゃん派だったけど、最終回のねむるに持っていかれました。
普段ツンツンしているから、ボケた時のギャップが可愛い…💘

ちなみに、カミビトは人間(オチビト)と共存していくとはいえ、カミビトはおそらく人間とキスをはじめとする性的行為をすることは掟によりできないと思われますので、メインヒロインの中ではひろし君の相手となり得るのは人間のかなめちゃんのみですよね。

ゲームだと全ヒロインとくっつくことができるように複数ルートがあるのでしょうか。てかこれ、ギャルゲーなの?

1日1話のペースで見ていこうと思っていましたが、なかなか面白くて続きが気になってしょうがないモードになって4日ですべて観終わりました。
最初のうちは展開が遅く感じるかもしれません。
不穏な空気は流れつつも『ひぐらし~』ほどのおぞましさはありませんでした。賢木はもうちょっとかっこいいキャラかと思いましたが話が進むにつれてだんだん残念な感じになっていきましたね…。

まあ、メインヒロインのねむるやいすずちゃんの成長が見られたのでよかったと思います。
あと、キャラデザがPEACH-PITなので女の子は可愛いです💕

そういえば、ひろし君の声優は小林ゆうなんですよね。『銀魂』のさっちゃん役とか『さよなら絶望先生』の木村カエレ役でしか認識しておらず、まともとは言いがたいキャラクターが得意な声優というイメージだったので、まとも且つ男の子も担当するんだ、と驚きでした。

評価は高くない作品ですが、個人的には面白かったです。ゲームの方は知らんけど…。
主題歌もよかったですね。ハマりにハマって毎日聴いています。


最後の方はまとまりなくなったけれど書きたいことは全部書き切りましたので、今日はここまで。

それでは!

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