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「豊かになる」の意味

『大人になるっておもしろい?』清水真砂子

5月2日に写してたみたい。
今になって実感を伴って響く。

心がゆたかになるとは、ただ心が平穏になることだけを言うのではない。それもなくはないでしょうが、自身の内なる闇に気付かされておののくこと、封じ込めたはずの怒りや、押し殺したはずの悲しみの目覚めにふるえること。それもまたゆたかさの中身だと思うのです。
心が豊かになるということは、天国を見ることと同時に地獄を見ることさえ意味しかねない。

『たしなみについて』白洲正子


お釈迦様やキリストほど、人間がいやな物である事を知っていた人はありません。だからこそ哀れんだのです。身にかえても愛したのです。嫌いであることが多ければ多い程、愛する分量も多いのだと思います。
上へ高く、下へ低く、
人間の大きさというものは、その間の尺度の事をいうのではありますまいか。
そして、それは同じ様に、下へ一寸さがれば上へも一寸あがるといった工合に成長するものではないでしょうか。
結局、真の人間嫌いとは、ですから、ほんとうは誰よりも人間を愛する人のことを言うのです。

涙と共にあった2020年 reborn

19歳のこの一年は、上下に広がったと思っている。
人間の醜さ、どうしようもなさ、悍ましさを身をもって知った。自分の中のドロドロした気持ち、他者を傷つけ、なじって、罵倒して喜んでいるエゴ。
「死にたい」が口癖になっていた。
「まじでしんどい」「ほんとに無理」
朝起きることが絶望だった。また同じような1日が始まる。寝る前に、このまま永遠に目が覚めないで楽な世界に行けたらいいのに、と思ったり。
1人で流した涙は数えきれない。


不安、怒り、悔しさ、全て入り混じった感情で心が塗りつぶされていた。



「私はこんなに泣ける人間だったのか」と驚くほど、今年に入ってからたくさんの涙を流した。
心の蓋が一度開いてしまうと、もう止めることはできなくて、堰を切ったように溢れ続けた。どんなに流しても枯れることはなかった。



特にMISIAと宇多田ヒカルの歌を聴いて、号泣したことは印象深い。
自分で言うのも変だが、本当に純粋な涙だった。
まるで人類みんなの集合的なペインボディを背負っているようで、泣いている間は胸がえぐられ、締め付けられるほど痛かった。
けれど、そのあとものすごくスッキリする。
涙を流していたのが嘘のように澄み切って晴れ渡る。


天国の一面

そしてこの今。
私は上へあがることができた。
今までの常識や概念が全く通用しない。
並行世界に来たみたいだなと感じている。
沈黙が心地よくて、頭の中がクリア。
目を開けて普通に生活しながら、瞑想をしてる時の感覚が常にある感じ!


「豊かに生きたい」という憧れ

ずっと豊かに生きたいと思ってきた。
中学の時の国語の先生がとても魅力的で心が惹かれた。
語彙が豊かで、繊細な感性を持っていて、厳しさと優しさがどちらもあった。


明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体


『羊と鋼の森』宮下奈都

目指す音について尋ねられた板鳥さんが、原民喜の言葉を借りる場面。



大好きなフレーズだ。
私が憧れに近い感情を持った国語の先生は、こんな表現がぴったりな女性だった。
生涯の目標だった。


地球に恋をしている

そして、いまの私に響く工藤直子さんのメッセージ。
たしか、「会いたくて」の詩に寄せられたものだ。

自然が作ったものに感動する。
私が賛美してもしなくても、ただあるがままに役割を果たしている自然。
私は地球に恋をし続けるだろう🌏


現在はいつも新しい。
気づくたびに好きになる。
愛に限りがない。



傷ついても、汚れても、例え地獄を見ることになろうとも、そうしてまた一寸上にいくことができるのならば、 もう恐れはしない。
生かされているから。何があっても優しくあたたかいまなざしで見守ってくれる存在があるから。



だからすべてあなたに、大いなる存在にゆだねます。

2000年生まれの私。先生に出会い、魅了されたのが2014年。
池田晶子さんの『14歳からの哲学』を母からプレゼントしてもらったのが14歳の誕生日。



12月4日今日は、私が生まれてくる予定だった日。
10日も遅れてしまったんだけど😂


In My Room


それでは!

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