【ネタバレ】『YUMMY/ヤミー(吹替版)』を見ました

最近、心霊ドキュメンタリーにハマりすっかり映画を見てなかったので
「ちょっと久々にガッツリホラー映画、それも洋物を見よう!」
と意気込み何を見ようかアマプラをぶらぶらしてましたら見つけたのがこの作品。
作品詳細を読んでも
「おっぱい」「ゾンビ」「ベルギー」
という単語しか読み取れなかったんですが、視聴に踏み切るには十二分すぎる情報なので早速見始めました。

正直
「とりあえずさくっとデカパイとスプラッタが摂取できればいいかなぁ〜」
くらいにしか構えてなかったんですが
見終わった今は
「これゾンビ映画のお手本なのでは?」
と思うくらいに"見せるべきものをきっちり見せる"映画でした。
かなり満足。

内容は
デカパイに悩んでる主人公が縮乳手術を受けるために彼氏と母親(こっちもデカパイ)と一緒に評判の美容形成外科病院へ。
しかしそこは行き過ぎたアンチエイジング研究の末にゾンビを生み出してしまったヤバいマッドクリニックだった!
そして案の定ゾンビパニックが起こって病院は大混乱。生き延びたメンツでなんとか脱出を試みるも一人死に二人死に…そしてみんな死ぬ、という内容です。

展開も非常にわかりやすく、ゾンビ映画初心者のための教材のような作り。
大体の流れを書くと
・ゾンビパニック勃発
・分断されてた登場人物が集合してパーティーが結成する
・身内の感染者を涙ながらに始末
・下ネタギャグ
・訳知りや有能そうな奴から死ぬ
・黒幕を強請ったやつが返り討ち
・下ネタギャグ
・ゲロ
・助かったと思ったら人間に殺される
・下ネタギャグ
・爆破
などなど分かりやすい要素のてんこ盛り。
しかしかと言ってどこかで見たようなマンネリさや、お約束に頼った手抜きさは感じませんでした。
こういうテンプレート的な作品を見て
「あーはいはいアレね」ってなるか「そうそうコレコレ!」ってなるかは大事なんですけど、中々違いが難しい気もします。

そして何よりとにかくラストが最高。

散々死線を潜り抜けて、彼氏まで犠牲にしてようやく生還した主人公が車を走らせてると道路にフラフラと出てくる男が。
ゾンビめ!と思ってアクセル全開で轢き殺したら、なんとそいつは実は生きてた彼氏でした。
それにショックを受けた主人公は運転をミスってそのまま事故死。

無情。
無情すぎる。
最高。
いやぁ、いいもの見ました。感謝。

もう見終わる頃にはデカパイのことは忘れてました。
「しまった結局デカパイの乳首見てないじゃん」
と気づいたのはこれ書いてる最中なくらい。

テンプレートはきっちり押さえつつ、形だけに終わらないしっかりとした骨のあるホラー映画だと思いました。
ゲロ耐性のない人以外には非常にオススメ。

強いていうならこのシンプルな原題に対してなんかキャッチーないい邦題があったら良かったなぁ、なんて思いました。

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