【ネタバレ】『真・事故物件〜本当に怖い住人達〜』を見ました。

段々と蒸し暑い季節になって来たので、かわいい女子ホラーを見ようと適当にチョイスしたのがこちら。

内容は……かなり期待外れだった……。

1984年に宗教儀式によるバラバラ殺人事件があった事故物件マンションに、女性ユーチューバー三人が泊まり込み実際に幽霊を撮影しようと企画したが、実はそのマンションでは今だに殺人儀式が行われており狂った住人によってユーチューバー達も殺されてしまう……
って感じの話。
バラバラ殺人の元ネタは「藤沢バラバラ殺人事件」まんまでしたね。これってどれくらい有名は話?

それはさておき内容ですが、まずとにかくテンポが悪い。
これ必要?ってシーンが多すぎる。
でもそれも雰囲気ホラーならまぁありかなぁと思ってたら、後半はがっつりゴアグロホラーに様変わり。
じゃあ前半はなんだったんだ?という気持ちと、いやゴアやりたいならもっか早く匂わせてよ!という気持ちがダブルで湧いてくる。

そのゴアシーンもポップでインパクトはあるものの、どうにも女優の演技がイマイチで乗り切れない。
"生きたまま体を解体する"ってのが多分一番盛り上がるシーンだと思うんだけど、キャーキャー綺麗な顔で叫ぶばかりで折角のシーンがなんだか薄っぺらい。
最終的には御守り(なぜか持ってると霊に襲われない)を失った殺人鬼をユーチューバー三人含む被害者幽霊ズでボコボコに殴って体を引き裂いてFIN。
「なるほど、副題の『本当に怖い住人達』ってのはイカれた殺人鬼隣人じゃなくて、殺されて物件に取り残された恨みたっぷりの霊達だったのか…」
ってエンディングロール見ながら思いました。

自分は基本配信サイトの詳細情報以上は調べずに見終わってから色々調べるんですが、オカルト情報サイトが絡んでるからか有名なホラー映画マニアの人が本作を絶賛する記事がヒットして、うーん……案件……と思ってしまいました。
あと「日本のゴア表現の限界に挑戦!」ってアオリもついてましたが、本当に?これで?って口から出てしまった。
確かに邦画としては珍しい部類かもしれないけど、これが本当に限界レベルならかなり低いな……と若干悲しくなりました。

つらつら文句も言いましたが、この映画を見ることで自分が「ホラー映画のこれががっかり」って要素がかなり網羅されており、逆に色々気づけたような気がします

具体的には…
・登場人物が怖がってる割に怪しげな場所にズカズカはいる
・さらにヤバそうな体験しときながら「大丈夫なんでもない」と言って周りに共有しない
・すぐに殺せそうな状況なのに勿体ぶって中々攻撃してこない殺人鬼
・とにかくキャーキャー叫ぶ女
などなど
「あーこういう要素あると俺萎えるんだなぁ」
とむしろ冷静に見られてよかったです。

ただ殺人鬼の住人と実はグルだったマネージャーが淡々とバラバラ殺人について語り合ってるシーンは結構好きでした。
渋江譲治サイコ役似合うなぁ。

色々文句言いましたし全体的にはかなりがっかりホラーなんですけど、続編がアマプラに来たら多分見ちゃうと思います。

もしかしたら本作、もっとホラー映画には詳しい人なら楽しめるのかもしれません。そういう意味では一度ご視聴オススメします。短めだしね。


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