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【めぐるとわかる#2 おもいと役割 】を開催しました!

7月15日(月)宮崎県延岡市、高千穂町にある博物館施設を巡って地域にある博物館に込められた想いや役割を発見する「めぐるとわかる#2 おもいと役割」を開催しました。


めぐるとわかるシリーズについて

文化庁の発表によると日本全国に約5,800箇所程あると言われている博物館施設。知人の学芸員の話では文化庁がカウントしていないもの合わせると3倍ほどの数があるのではないかとも言われており、日本はアメリカ合衆国やドイツに次ぐ世界有数の博物館数を誇ります。
ひとえに博物館と言っても、科学博物館、美術博物館、総合博物館、歴史博物館、水族館、動物園、植物園、野外博物館、動植物園の9つのカテゴリに分けられています。(動物園なども博物館なんですね…!)
博物館について | 文化庁 博物館総合サイト

大小さまざまな博物館。みなさんの出身の都道府県や市町村単位ではいくつあるかご存知ですか?

私の地元宮崎県には50箇所以上の博物館等施設があります。県立の総合博物館から町や村の歴史を紹介する博物館まで様々な施設がある中で、せっかくなら1つでも多くの施設を「めぐることで新しい発見をしたい」。
そんな思いから始まったのが「めぐるとわかる」です。

1つ1つの博物館の背景や想い、役割などを楽しみながら巡ることで自分の好きと出会っていくワークショップになれたら良いなと思っています。
今後様々なエリアで開催予定ですので是非ご参加くださいね!

さて、今回は宮崎県北部の6箇所の施設を巡りました。

今回はこちらを巡りました!

天岩戸神社 徴古館

天岩戸神社の徴古館。

高千穂の名物観光地である天岩戸神社入口付近にありました。


参加者の皆さんは矢じりに興味津々でした。

寄贈されたものの多くは高千穂町近辺で出土したものや制作されたものが多く、「地元の文化や歴史を後世に伝えていく上で神社という訪問者の多い場所ならではの役割があるのではないか」という参加者の声もありました。矢じりが可愛いと評判でした。

高千穂峡淡水魚水族館

フォトスポットの橋の真横にある水族館。

こちらも名物観光地の高千穂峡にある水族館。駐車場やお店の付近にありアクセスも良い施設です。

淡水魚専門の水族館ならではの展示でした。

チョウザメやアカメなど大きくてインパクトのあるものから、可愛らしくて見つけるのがやっとの魚まで様々な魚を観察することができます。高千穂を流れる五ヶ瀬川に住む生き物の生態を学ぶことができ、以前近くに住んでいたことのある参加者からは「昔は川でよく見かけていた。懐かしい」などの声がありました。
高千穂峡は滝やボートが人気でどうしても川の中の生き物は注目されにくいですが、漕ぐボートの下にはたくさんの生き物が生息していると思うと覗き込んでみたくなりますね!

高千穂町コミュニティセンター(歴史民俗資料館)


高千穂町の歴史を中心に展示されています。

高千穂町コミュニティセンター内にある歴史民俗資料館では高千穂地方の歴史が紹介されており、伊能忠敬が測量しにきたことに参加者の方は驚かれていました。

高千穂町の方言、いくつ分かりましたか?

参加者の皆さんで声を出して方言を言ってみたり、高千穂のことわざを読んで似たようなことわざがあるかの確認をしたり、地元の文化との違いについて考えることができました。町民からの生活で使用していた道具の寄贈も多く、また地元の学生が作成した「切り絵のお守り」などが用意されており、「愛されている施設ということが滲み出ていた」という声もありました。

学生が作成した切り絵のお守り「彫り物」

延岡城・内藤記念博物館

とても立派な施設で快適でした。

企画展では忍たま乱太郎 延岡で遊ぼう!の段 in延岡城・内藤記念博物館 が行われており、家族連れの来場者が多かったです。
今回は常設展のみを参加者の皆さんと巡りました。

館内はとても広く1階が企画展示、2階が常設展示でした。

延岡城とともに延岡周辺の歴史を学ぶことができます。ここまで3つの施設が比較的コンパクトな広さだったので参加者の皆さんは広さにも感動していました。城下町としての歴史博物館のあり方と先ほどの高千穂町の民俗の文化紹介の違いにそれぞれの面白さがあり、参加者の中でも好みが分かれる結果となりました。

西郷隆盛宿陣跡資料館(西郷南洲翁寓居跡)

延岡に西郷隆盛の資料館があるのは驚きでした。

参加者の多くが最も驚いていたのがこの資料館で、鹿児島からも離れた場所に資料館があることに興味津々でした。

西郷どんたちが会議をしていました。

先祖が西南戦争で戦死された参加者の方は、実際に自分の先祖の名前が名簿に載っていたととても感動されていました。「めぐってみないと解らないね」と出会いに大変喜んでいました。施設が昔ながらの家の作りになっていて「昔の家は確かに入り口に段差があって入りづらかった。」と思い出に浸る参加者もいらっしゃいました。

すみえファミリー水族館

すみえファミリー水族館

今回のめぐる企画の最後はすみえファミリー水族館。家族連れの方も多く、実際に海の生き物を触ることができるコーナーが盛り上がっていました。

子供の頃は触れたのに。。

参加者の方からは「子供の頃は磯遊びが好きで触れたのに今は触るのに勇気がいる」という声もありました。
淡水魚水族館と海の生き物がメインの水族館をめぐることで魚の違いについての比較や、どちらかより好きだったかの比較をすることもできて楽しんでいただけました。

まとめとこれから

今回訪れた6箇所の施設。参加者の方からは
「1つ1つを目的に訪問することはなかなか時間に余裕がないと出来ないが、まとめてみるという企画は個人的にとても充実していて楽しかった」
「幼少期は好きだった水族館よりも今は歴史博物館の方が好きになっていることに気がついた」
「自分の歴史とも重なる発見があったりとても面白かった」
など多くの声をいただきました。
私たち自身も実際に企画をやってみて複数の施設をめぐることでの発見に気づくことができて良かったです。

今後、めぐるとわかるについても定期的に開催していくことで、参加者のとっておきの博物館が見つかるきっかけになっていくことが出来ればと思っております。

今回ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました!


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