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本と小説と図書館の話をしよう~石川県立図書館の紅玉さん~ script

2023年8月27日に石川県立図書館で紅玉いづきのトークイベントが行われました。テーマは「本と小説と図書館の話をしよう~石川県立図書館の紅玉さん~」。こちらではトークイベントの記録として、当日の台本を編集し、まとめたものを公開いたします。
イベントに参加された方は記憶の補完として、参加が叶わなかった方には当日の空気のおすそ分けになれば幸いです。

※石川県立図書館では、今後講演会の記録を、アーカイブを用いてインターネットで無償で公開していく可能性があります。

購入を希望される方は、今回の記事と類似の内容がいずれ無料公開される可能性があることを了解の上で、購入をご検討ください。


🍎最初に自己紹介🍎

もともと金沢の生まれで、大学まで金沢で、そこから就職もしたんですが、ちょうど大学卒業の時期にデビューが決まったので……ある時期から、ご縁があって図書館で勤務させてもらっていました。
2007年にミミズクと夜の王で電撃文庫からデビューをして、ライトノベルをこう……あまりライトではない一冊完結のファンタジーの、境界の作家としてやってきて
2012年に少女サーカスの連載、そしてサエズリ図書館を星海社から出させていただきまして、
そこからいろんな……講談社さんや、東京創元社さんや……MWもどったりなんだりで、昨年15周年を迎えて、デビューシリーズの復刊、その次が、順番のように、サエズリの文庫化、そして少女サーカスの文庫化と続いていて、まるで彗星のように(笑)ぐるっとめぐってきていますね。

ここから、合間合間に、いただいた質問にこたえていきます。

小説家になるにはどうしたらいいですか。いつから小説を書き始めましたか。
や~、色々ありますね。令和になって、色々な方法ができましたねぇ。でも多分大きくわけて二種類だと思います。
すごく好かれる小説を書くか、すごくすごい小説を書くか、です。
小説家になるための方法というか、ルートはたくさんあって、これからも増えていくかと思います。でも、すごく好かれるか、すごい小説を書くか、究極的にはこの二択かなって。
わたしが小説を書き始めたのは小学校の終わりぐらい。中学校のおわりまでは、原稿用紙を埋めていました。かえがたい経験だった、と思います。

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